血の轍【10巻ネタバレ】意外な来訪者に衝撃が走る!?

血の轍(10)

押見修造先生の漫画「血の轍」最新刊となる第10巻。

警察に出頭して逮捕された静子。遂に静一は彼女の抑圧から解放されていく。同時に静一は幼少期、静子から受けたある出来事を思い出していく。

吹石との接触で静子からの呪縛も解放されていく静一。静子のいない新しい日常と希望が目の前に訪れようとしている中、静一のもとに衝撃の訪問者が現れる…!?

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血の轍

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血の轍(9巻)

血の轍・9巻ネタバレ感想

血の轍【10巻】ネタバレ

血の轍(10)

79話ネタバレ

静子が何故、自分を産んだのか自問自答しながら全てを思い出していく静一。彼の心の中で「解」と飛び出していく。

『大嫌いだ…ママ、僕はあなたのことが世界で一番嫌いだ』

日付は1月3日。
静一の家には弁護士の女性が訪問してくる。静子の様子を伝えていく。彼女は今後、精神鑑定に送られる事になると説明していく。

警察の狙いは明確な証拠がなく、それを得る為の時間稼ぎが目的である事を伝えていく。さらに弁護士の女性は静子と接見した時に伝えられた言葉を告げていく。

『しげる君の顔が静一君に見えたと…』

しげるが静一に見えたから突き落としたと静子は証言をしていた。この言葉の意味がわかると静子の夫に尋ねる弁護士。そんな二人の会話を聞き耳立てていた静一。

目を見開き、乾いた笑いを浮かべていく。

日付は1月7日。冬休みも終わって学校へ登校する静一。教室では静子の事件が話題になっていた。周囲から白い目で見られる静一。

80話ネタバレ

席につくと以前は静一と仲の良かった小倉、比留間、酒井が声をかけてくる。

『新聞載ってたで、お前の母親…マジで甥っ子殺したん?』

静一に悪態をつく小倉達。
小倉は吹石にも嫌い、キモいとしっかりと伝えるように催促をしていく。

机を叩き、立ち上がる静一。乾いた目で小倉を睨みつけると荷物を持って学校を立ち去っていく事へ。

『長部!』

正門から出ようとすると吹石が声をかけてくる。彼女へ謝罪する静一。そして学校は来ないようにすると伝えていく。

『ごめんね私こそ…長部のことわかってあげられなくて…こんなところ出よう…一緒に』

二人は川岸へ。
大きな岩に座る二人。静一は何故、自分と一緒にいてくれるのか尋ねていく。静一を見つめながら母親の話をする吹石。

5歳の時、母親に置いてかれた吹石。そんな過去があるからこそ、彼女は静一を置いてきたくないと伝えていく。

『私…君のそばにいちゃだめ?』

81話ネタバレ

見つめ合い、一瞬の間を置いて静一が語り出す。
自分は3歳の時に静子に高台から落とされた記憶が蘇ったと。

母親に従っていた苦悩を明かしていく静一。

自分を静子から守る為に母親に従っていたと…。

『でも僕は死んだ僕を生き返らせたい…』

同調する吹石。
以前は吹石も自分を長部にくっつけようとしていたと謝罪。しかし、今は本当の二人になりたいと見つめて語っていく。

『吹石、お母さん嫌い?』

『うん、大嫌い』

同調する二人。そして笑い合っていく。その後、抱きしめ合う二人。幸せそうな表情を浮かべていく。すると吹石がおまじないを教えてあげると体操着を入れるような巾着袋を取り出す。

袋に母親の顔を描いて欲しいと伝えていく。両面にそれぞれの母親の似顔絵を描く静一と吹石。

『このお母さんを今から二人で殺すんべ』

82話ネタバレ

母親の顔を描いた巾着袋を地面に置く。吹石は手頃な石を見つけて静一に渡す。

これが何を意味するのか理解する静一。
拳特大ほどの石を振り上げて巾着袋に投げつけていく。それが正解かのようにコクンと頷く吹石。

そして両者は大きな石を拾っては両手で振り上げて巾着袋に投げつけていく。

脳裏で母親が苦しんでいる様子が思い浮かんで満面の笑みを浮かべていく静一であった。

『死ねっ死ねっ』

二人は笑顔で連呼。恍惚な表情まで浮かべていく静一。最後はボロボロになった巾着袋を二人で川へ投げ捨てていく。

見つめ合う二人。そして静一の方から葺石にキスをしていく。

『好きだ、僕のそばにいて』

潤んだ瞳で静一を見つめて二人で生きていこうと伝える吹石であった。

83話ネタバレ

警察の聴取に応じていた静一。
刑事も静子には手を焼いていた。そして静一から何かヒントを得られないかと聞き込み。

母親を捨て去った静一。

『理解できません。わかろうとも思いません』

静子を一蹴していく。
弁護士の女性が自宅を訪ねてきていた。説明を受ける静一パパ。精神鑑定の結果次第では有罪になる可能性が高いと伝えられていく。

その場に顔を出す静一。
父親の有耶無耶な言葉に切り出していく。

『お父さん、離婚は?』

静一パパは静子と話し合いたい意思がある事を伝えていく。鑑定が終われば面会可能なので静一に一度会いに行こうと告げていく。

目を見開き強い口調で拒絶する静一。もう金輪際、母親とは関わりたくない事を伝えていく。それを聞いて涙をためて肩を落とす静一パパであった。

その夜、吹石と電話して愛を育んでいく静一。いつか町を出て二人で暮らしたいと伝えていく静一であった。吹石の存在が大きくなって自分はもう大丈夫だと言い聞かせていく静一。

外を見遣ると雪が降ってきていた。

84話ネタバレ

真夜中の午前3時半頃に目覚める静一。カーテンを開けて窓を見遣ると雪が降り積もっていた。着替えて外に出る。開放感を感じる静一。

すると足をする音と共にしげるが現れる。

薄着で顔はカチカチ状態。鼻水も垂らしている。

『せーいーちゃん、あーそーぼ』

困惑する静一。
時間は夜中の4時前である。家の中にあがろうと伝えるが頭を横にするしげる。

『あの山に行ご』

そう伝えると歩き出すしげる。

85話ネタバレ

しげるを追いかけていく静一。
どうしても山に行こうと言って聞かないしげる。

『山…すぐそこだがん…しげちゃん』

しげるの言葉の違和感に気付いていく。そして小走りで再びどこかへ向かうしげる。

追いかけていくと山の入り口に到達。
追う静一であったが、辿り着いた場所は昔、静一が静子に落とされた場所であった。

『またここに…これたんねぇ…ほら、もっとこっち来てみ、しげちゃん』

また言葉に違和感。
静一は尋ねる。何故、しげるは自分の名前を言っているのかと。

首を傾げておかしくなっていくしげる。

『ママ…僕は静一だ…よ…』

86話ネタバレ

おかしくなっているしげるに理解が追いつかない静一。取り敢えず帰ろうと伝えていく。

ブツブツと呟きだしていくしげる。

『もどして…僕がゆがむ前に…』

悲痛を訴えるしげるに大丈夫だと手を出して帰ろうと伝えていく静一。

『じゃあ僕は…誰?』

『しげちゃん…君はしげちゃんだよ』

僕はママでママは消えない、くっついていくると訳のわからない事を言い出すしげる。

『…静一…』

か細い声が聞こえてくる。

背後を振り返ると雑木林の奥から静子の声。

87話ネタバレ

『ママ…ここだよ…ママ』

背後から静子の幻影が迫ってくる。こんなのは幻だと目を塞ぐ静一。

『本当のことを隠したままじゃ、逃げても逃げてもどこへも行けないよ』

しげるの方を振り返るとそこには静子の幻影が立っていた。

『静一…何がそんなに苦しいん?』

静子の幻影に今までの鬱憤を吐き出していく静一。

今まで静子の奴隷になって死ぬほど苦しかったと伝えていく。

88話ネタバレ

静子の幻影と葛藤していく静一。

恨み辛みを吐き出していく。今まで全ての静子の行動が気に食わなかったと叫んでいく。

『見るなよ!僕を見るな!』

静子の幻影は黙ってじっと静一を見つめていく。自分の心から出て行けと叫ぶ静一。

『なんで僕があなたと一緒に不幸になることしか…よろこんでくれないん?』

ようやく静子の幻影が口を開く。

卑怯者だと伝える静子。私のせいにしないで欲しいと。

『おかしいのはおまえだがん…静一』

ここで第10巻は終了。

血の轍【10巻】感想

血の轍(10)

もう終盤からホラーである。
どうやら己の深層に潜っている模様の静一。自身を縛る静子と対面していく。いよいよクライマックスに近づいている感じであるが、先行き不明である。

せっかく吹石と心も通じ合って、静子の影に怯える事もなくなった静一。しかし、静子は心の中で生きていたみたいな具合である。

吹石との川岸での一件もかなり狂気じみている。いつもと同じく読み終わった後に圧倒される作品である。なんだか大きな扇で引っ叩かれたような感覚。

心情は描かれず言葉と表情のみで紡がれる漫画。言葉では言い表せない凄さがあるので是非、興味が出た人はチェックしてみて欲しい!


血の轍

血の轍

原作・著者押見修造
価格660円

「惡の華」「ハピネス」「ぼくは麻理のなか」「志乃ちゃんは自分の名前が言えない」など、傑作を次々と世に送り出してきた鬼才・押見修造氏が、ついに辿り着いたテーマ「毒親」!母・静子からたっぷりの愛情を注がれ、平穏な日常を送る中学二年生の長部静一。しかし、ある夏の日、その穏やかな家庭は激変する。母・静子によって。狂瀾の奈落へと!読む者の目を釘付けにせずにはおけない、渾身の最新作!!

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