知らぬ間に続きが出ていた道満晴明(ちなみにこのペンネームはどうまんせいまんと読む)『ビバリウムで朝食を』、第2巻である。
ビバリウムで朝食を【2巻】あらすじ

何から説明したものやら……細かいネタや伏線があっちにもこっちにも無数に張り巡らされているので、あらすじ、という形でざっくりとした説明をするのは難しいのだが。
ヨキたちの住むこの世界の正体は何なのか?という点については、ばっちりこの2巻で答えが示される。
示されるのではあるが、それは完全にネタバレになるので先で説明しよう。

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ビバリウムで朝食を【2巻】ネタバレ

どっから説明したものか迷うのだが、いちおう展開通りに紹介していこう。まず、前巻からの引きになるのだが、海馬フタハと名乗っていた「少女」の正体が明らかになる。簡単にいえば人間型のロボットで、二匹の喋るネズミが中に入って操縦していたのだ。ネズミたちは兄弟で、弟がウィラード(略称ウィル)、兄はベン。ウィルのほうが殺伐とした性格、ベンは温厚であり、ウィルははじめヨキに銃を向けてくるのだがベンが止める。そして仲良くなる。
フタハロボは壊れてしまっているのだが、修理は可能であるということで、またそれに「乗って」ヨキの家に行く。包帯を巻いて、煙を吹いているが、いちおうその状態で人間に見えるらしい。
そんなこんなで、ネズミ兄弟とヨキはつるむことになるのだが、ノッポマンことライモンは「ネズミが苦手」であることが判明する。どライモンである。ライモンはフタハを修理するために「元の世界」に戻ると言い出す。元の世界とは何なのか、この時点ではまだ謎なのだが、そこからヨキたちのいるところに戻ってくるまでに数週間から数か月かかるという。タイムマシンを使ってるなら理屈が合わない。おかしい。
で、ライモンは本当に行ってしまうのだが、ヨキはライモンを追っかけてそっちの世界に向かうことになる。そこは「22世紀の地球」であるという。
行ってみたら、摩天楼が立ち並んでいて、確かに未来っぽくはあるのだが人がいない。どうも、22世紀の人類は滅亡寸前であるらしい。
ライモンとは会えないまま、探検だけして結局戻ることになるのだが、十分かそこらで戻ったはずなのに、元の世界では16時間が経過していて、少女たちは行方不明扱いになっていた。大騒ぎである。
その後、もう一人の「22世紀の何者か」、ナギと名乗る女がヨキの前に現れる。寝るところや食べるものがなくて困っているらしいのだが、ナギに催眠術のようなものをかけてナギの家に潜入しようとする。ナギに催眠術は通じないのだが、ナギは騙されたふりをして彼女を家に迎え入れる。
そしてそれから、ネズミ兄弟の回想シーンで「解説」がとうとう加えられる。ライモン、フタハ、ステラ、ナギ、ウィラードとベン、そして「教授」と呼ばれる、オービットというもう一人の人物。ちなみにこっちのフタハはロボではなく人間である。
彼らは「ビバリウム」の研究をしていた。ビバリウムというのは、生命環境を疑似的に再現した空間のことなのだが、時間と空間が操作されていて、現実(22世紀の世界)よりはるかに早い時間が流れる、小さなカプセルの中に収められた広大な空間の中で、「疑似的な人類と文明」を発生させる研究をしていたのだ。そして、その世界こそが「ヨキたちの住んでいるあの世界」だったのである。
ちなみにそのビバリウムの研究が進んでいる途中で、人類は終末戦争を起こし、滅亡寸前になったらしい。そこまでが判明したところで次巻に続く。
ビバリウムで朝食を【2巻】感想

一気に謎が明かされたが、まだわかっていないこともある。教授ことオービットの行方とか(多分ビバリウムの中にいるのだろうが)。
謎解きのペースからしてそんなにこの後長く続くとも思われないが、結末が楽しみである。
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ビバリウムで朝食を
雲雀小学校6年の木花ヨキ、多児ミコト、櫛田キクリの仲良し3人組は、夏休みに街の七不思議を探検する。最初の「不思議」は、最近よく街で目撃される大男「ノッポマン」の正体だったが…。
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