今際の国のアリスは週間少年サンデーSにて連載されていた人気漫画。予想打にしない展開でハラハラ、ドキドキの連続が続く読んで非常に面白かった漫画の一つです。そんな今際の国のアリス1巻の内容をお届けしていきます。
第1話 いまわのくにのありす
将来に不安を抱えながら今を生きる主人公:有栖良平(18)と親友:張太。性格は明るいながらもどこか劣等感を感じて生きている。同じく同級生の親友:苅部大吉の店へと遊びに行く。苅部と有栖の出会いは半年前。有栖の目つきが悪いことから不良に絡まれ、そこを助けたのが小学校の時に同じクラスに在籍していた苅部だった。2人の付き合いはそこから。
苅部が経営しているバーで他愛もない話をした後、場面は駅構内へと変わる。
駅ホームでくつろいでいた3人の前に大きな花火が何発も上がる。時間は朝の4時。不思議に思いながら気持ちが高揚している3人の前に上がった最後の花火は街全体、いや地球全体を包み込むような閃光を放つ。
再び場面が変わり、3人の目が覚めた場所は苅部が経営しているバー。外に出る有栖。そこには人間が誰もいない自分たちの街に様変わりしていた。どこか誰も知らない場所へ行きたかった有栖は気持ちの高揚が抑えられない。誰もいない自分の住んでいた街を自由気ままに探索する3人。しかし、苅部だけは異常な事態に若干の嫌悪感を抱いている。
歩いているとドンチャンドンチャンと音を奏でる神社。屋台が立ち並び興奮を抑えられない有栖と張太。そこへ神社のトイレからスタイル抜群の女性が手洗いを終えて出てきた。驚きながらも楽観的な有栖と張太に対して女性は「あなたたち初参加者?この国に来たばかり?」と驚きながら不安をよぎらせている。
その言葉に何かを感じ取った苅部は有栖と張太に対して神社を去ることを促すが時は既に遅し。
屋台の踊り場のような場所から「ブゥン」といった音を発して、一つのディスプレイに電源が入る。画面に映し出された映像には「げぇむ」の3文字。驚く有栖。
第2話 くらぶのさん①
何も知らない有栖、苅部、張太に対して注意喚起を促す神社のトイレから手洗いを終えて出てきた女性。この異常な状況を祭りの余興と楽観的な有栖。「げぇむ」について女性に尋ねる有栖に女性は自身の名を「紫吹小織」と名乗る。「げぇむ」に対して簡単な説明をする紫吹は「全員で協力すれば生きて帰れるかもしれない」といった意味深な発言をする。げぇむのルールがディスプレイに映し出される。
- 「おみくじ」を1人1回は必ず引くこと
- 全員が「おみくじ」を引き終えれば「げぇむ」は「くりあ」
- ちょうちんが全て消えるまでに1人でも「おみくじ」を引いていなければ「げぇむおおばぁ」
どこからともなく3本の火矢が神社にいる張太に目掛けて飛んでくる。間一髪で全てかわすことができた張太。この状況に楽観視していた有栖もついに目が覚める。
続いて、おみくじを引くのは紫吹。
異常な状況に呆然とする有栖と張太。しかし、紫吹と苅部はいたって冷静。引いたおみくじの問いに対して議論をしている。それを見る有栖は自分の軽はずみな考えが馬鹿らしくなり失望のドン底へ。そんな中、紫吹がおみくじの問いに対して解答をするが間違える。解答に対する正解の数字の誤差はなんと420。空から420本の火矢が降り注いできた。
呆然と震えながら立ち尽くし「死」を考える有栖に苅部が強烈なケツキック。吹っ切れた有栖は420本の火矢から逃げ回る。怪我をしながらも何とか420本の矢を回避した4人。続いておみくじを引いたのは有栖。
第3話 くらぶのさん②
有栖は自分の引いたおみくじに絶望。
有栖の引いたおみくじには「大凶」の二文字。おみくじは運勢に対して数字の誤差が大きくなるような問題ばかり。有栖の引いたおみくじの解答を間違えれば1億本の火矢が飛んでくる形となる。
4人で議論をするが最後は苅部が有栖に全てを委ねることに。昔話に勤しむ苅部と張太。責任感に押しつぶされそうな有栖だったが、ふとしたことで「げぇむ」のカラクリに気づく。問題は間違えたがカラクリに気づいた有栖たちは「げぇむ」クリアと予想される場所まで走って移動。空からは1億本の火矢が降り注いでいる。
有栖が「げぇむ」のクリア地点と予想した場所には地下に繋がるマンホール。ギリギリで地下へ逃げ込んだ4人の目の前には大きなディスプレイ。映し出される「くりあ」の文字。4人は歓喜。しかし、ディスプレイには「びざ」を発行しますといった文字が映し出された。
第4話 びざ
生き残った4人には「びざ」と呼ばれるレシートのような物が発行された。紫吹だけは「びざ」を取っていかない。理由を問う有栖に対して紫吹は「内容は見なくても、わかっているから」と返す。紫吹に対して知っていることを話せと詰め寄る苅部。
紫吹の口からは「今際の国」といった言葉が出てきた。
地下から地上へ出た4人は当てもなく街を歩く。その道中で有栖たちと同じように「げぇむ」に参加している人間の悲鳴が聞こえてきた。
病院へついた4人は怪我の手当。一難去って絶望にくれる張太。場面が変わり病院内を徘徊する有栖。ある個室へ入ると布団を頭から被り顔面蒼白の男性が1人、体育座りをしている。場面が変わり、紫吹は苅部、張太に対して「びざ」の期限がきれた時の内容を窓を空けて見せようとする。空から各地方に真っ直ぐと地上へ落ちるビーム光線。「びざ」の期限がきれた人間の末路を目の当たりにする有栖の描写。
「びざ」の期限を頭で再確認する有栖。生き続けるためには今後も「げぇむ」に参加しないといけないことに気づく有栖は絶望する。
今際の国のアリス1巻の感想
今際の国のアリス1巻を電子コミックで購入したのはもうかなり前です。久しぶりに読み返しましたがやっぱり面白いですね。1巻だけでは今際の国の秘密はまったくわかりませんが巻を追っていくごとに謎が解けていきます。
このコミックは海外ドラマ並に続きが気になるコミックになっています。一度読んでハマったら次々に新しい巻を購入してしまいます。私がそうでした(笑)1巻では全然ですが、ここから有栖が覚醒していきます。その成長過程も面白いんですよね。
今際の国のアリスは恐らくこの第一巻を読んで合わない人は最後まで読んでも合わないと思います。逆に第一巻で「続きが気になる~」と思う人は最後まで一気読みしてしまうはず。全18巻なので時間があれば1日~2日で読破することができます。本屋を探しても置いてなかったり欠けている巻があったりするので「今際の国のアリス」を読むなら電子コミックがお勧めです。紙媒体で買うよりも安いですからね。

今際の国のアリス
やりきれない日常に苛立つ高校生・有栖(アリス)良平が悪友の苅部(カルベ)や張太(チョータ)とブラつく夜、街は突然巨大な花火に包まれ、気づけば周囲の人気は消えていた。夜、ふらりと入った神社で告げられる「げぇむ」の始まり。一歩誤れば命が奪われる理不尽な難題の数々を前に、アリスの眠っていた能力が目覚め始める…「呪法解禁!!ハイド&クローサー」の麻生羽呂が全くスタイルを変えて挑む戦慄のサバイバル・サスペンス、開幕!
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