あの子を殺すな 江戸川治ダークシリーズ【ネタバレ】含み有るダークエピソード満載!

あの子を殺すな 江戸川治ダークストーリーズ

漫画「あの子を殺すな 江戸川治ダークシリーズ」は「マザー」「ホウキにまたがる就活戦争」「仁義なき吉田家」などを描く江戸川治先生のダークな世界観を散りばめたオムニバス集。

作品の内容は16エピソードが収録されており、価格も200円(税別)とお買い得。

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あの子を殺すな 江戸川治ダークストーリーズ

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あの子を殺すな 江戸川治ダークシリーズ【ネタバレ】

あの子を殺すな 江戸川治ダークストーリーズ

お利口さん

ココといったワンちゃんがメインキャラクター。交通事故で突然、逝ってしまったパパに変わってココがママを頼まれていく。パパの言いつけを破った事のないお利口なワンちゃんである。

あの子を殺すな

作品タイトルにもなっているエピソード。
バス停でサラリーマン風の男に絡まれる一人の女性。男はいきなり「あなた、今から殺人をする気でしょう?」などと言ってくる。

ガミガミと五月蝿い男。
しかし、彼の言葉で過去を思い出す女性。サラリーマン風の男は女性は過去に堕ろした息子・英雄だった。

『るみ(妹)の事、頼むよ母さん』

そういって消え去っていく英雄。
数年後、バス停でるみと共にバスを待つ女性の姿があった。

ラブレター

川島聖司といった男から西野サキ宛にラブレターが届く。しかし、川島は既に自殺を図っており、メディアでも報道されていた。

ラブレターの内容は「一目惚れした、君を手に入れたいから必ず連れていきます」的な内容。

後日、突然だが西野サキは心臓発作で死んでしまう。そしてサキの夫は浮気相手と合流していた。しかし、彼のもとには死んだはずの西野サキからラブレターが届いていた。

奇跡の絵

男は綺麗な女性の絵を描く。そして自分の描いた絵の女性に惚れてしまう。すると絵の女性は絵の中で命を得るといった摩訶不思議な現象が巻き起こる。

触れる事のできない憤りの中、男は女性の絵の中に自画像を描く事へ。

自画像が完成すると、さらに現実の世界と絵の世界に体を移す事が出来るようになる男。しかし、絵の女性も同じであった。

『彼を想う気持ちが私を外の世界へ出す事ができた…』

男は絵に閉じ込めら、女は外の世界で生きていく。絵の中で涙を流す男であった。

未来は明るい

時を操る女神から過去か未来のどちらかに行かせてあげると告げられる男。ただし、女神との記憶は全て消えてしまうといった条件付き。

ちなみに男は借金まみれで自殺しようとしていた。

未来を選ぶ男。
未来の世界で彼はダンディな金持ちの男を突然、刃物で刺して物品だけ奪って現在へ戻ってくる。

現在へ戻ると女神から告げられていく。
未来で殺した男は未来の貴方であったと…。未来で彼は成功を掴んでいたのだ。非情にも女神は『記憶を消しますね』といって男の記憶を消していく。

なおす

獣人がいる世界。
しかし、獣人に人権は与えられておらず、殺しても裁かれない差別のある世界であった。

心優しいエリザは獣人が大好きで獣人と遊ぶ。しかし、友達の獣人が無情にも狩りの対象になってしまい死んでしまう事へ。エリザの中で強い意志が芽生える。

『私が絶対治す』

数年後、エリザは女性初の大統領へ。そして彼女は獣人最下法の廃止を命じていく。

余命4ページ

4ページしか余命がない事を知っている主人子の男。仕事、恋と短い人生をやりきっていく。残り3ページ。彼女からラブレターをもらう主人公。そして彼女から去っていく。既に残り2ページである。

4ページ目に突入すると突然、心臓が苦しくなる主人公。倒れて意識を失う。彼女から貰ったラブレターからは「To be contined」と描かれた文字が…。

夢で逢えたら

女は夢の中でいつも同じが人が現れる夢を見ていた。そんなある日、現実で夢で現れていた男に遭遇する。

男も女を見るなり、驚きの表情を浮かべていく。その場でふさぎ込んでしまう男。女が介抱して二人は連絡先を交換。男の背景が明かされる。

彼は予知夢の能力を持っていた。
それによるといずれ、彼は女を殺す事になっていた。こんな予知夢は外れるはず…。時が経過。女は別の男と寄り添っていた。女を尾行していた男。

彼女の背後から手を差し伸べていく。

母さんオレオレ

おばさんにオレオレ詐欺の電話をする男。

しかし、賢いおばさん。
男を罠にはめて手玉に取っていく。続いておばさんの攻撃。私の声に聞き覚えがないかと尋ねる。男は母親の声だと思って涙を流す。

しかし、これも演技。
男の母は既に病死していた。死神に呼ばれるおばさん。「じゃあね、透」…男の電話口の相手は本当に母親であったのだ。

最後は涙を流す男で締めくくられていく。

幸運な男

銀行強盗した男達に捕まって逃亡の補助をさせられる男。

突然、車内で泣き出していく。

『嬉しくて…僕は幸運です!』

銀行強盗達が車両内にあった封筒を見つける。そこには「遺書」と書かれていた。

『役立たずの僕なんかが最後に社会のゴミを道連れにできるなんて!』

探してる人がいるんで

人探しをしている男。
クラブのママ、バーのオーナー、バーの常連、探し人の部屋などを尋ねていくが「引っ越し」したの一点張りで探し人と会う事が出来ず。

しかし、クラブのママ、バーのオーナー、バーの常連は男の探している人物と接触。「息子と名乗る男」が尋ねてきていた事を告げていく。

そして1ページ目の4コマ目、男に部屋が空き部屋であると告げていた女性。3ページ目で再び男にそこは空き部屋だと伝えていく。後ろを振り返り涙を流す女性。

男は振り返る。

『まって…僕、ずっと探してる人がいて…』

お酒で溶かして

お酒で脳を溶かして現実世界をファンタジー世界に投影していく。

女は勇敢な女騎士となって悪いモンスターを剣で成敗。

『もう泣かないで少女よ…』

傷ついた少女を助ける女騎士であった。

ナンパ師がしつこい理由

駅のホームでナンパされる女性。
ナンパ師は執拗に1駅先に美味い飯屋があると伝えていく。行かなきゃ絶対に後悔をするレベルの飯屋だとしつこい。うんざりする女。

ナンパ師は女が自分と似た同士だから声をかけていると告げていく。

『せめて君には後悔してほしくないんだ…』

突然消えるナンパ師。隣の噂話が聞こえてくる。つい最近、ここで飛び込み自殺があったらしい。若い男だったと聞こえてくる。

『そんなに美味しいなら行かなきゃね…』

女は遺書を破り捨てて1駅先の美味い飯屋に泣きながら向かっていく。

秘密の母娘

親から虐待を受けて死んでしまった少女。成仏せずに現世にいた。そこでヤバイ女性を発見する。

人形を我が子に見立てて愛し続けているのだ。
少女はこの人の気持ちを少しでも晴らしたいと人形に憑依する。

女性の為に赤ちゃんとして乗り移って過ごす少女。徐々に罪悪感が芽生えていき、彼女や自分の為にもやめる決意をする少女。

『私、霊感が強いの…』

人形に少女が乗り移っていた事を知っていた女性。最後の幽霊の少女を抱きしめる。少女は成仏。女性も呪縛から解き放たれていく。

じゅんこちゃんのぬいぐるみ

人形と会話できるようになった少女。ある日、道端に落ちていたくまのぬいぐるみを拾う。

ぬいぐるみは持ち主の「じゅんこ」を一緒に探して欲しいと少女に懇願。すると母親と手を繋ぐ少女が歩いており、ぬいぐるみが「じゅんこちゃん」だと反応。

ぬいぐるみを返すと母親から自宅でケーキを誘われる少女。嬉しくてついていく。車両内でじゅんこちゃんに声をかけると…「私、じゅんこって名前じゃないよ…」と少女が語る。

さらに手を繋いでいた母親らしき女性は母ではないと…。

最後にぬいぐるみの言葉の背景、少女を引き連れる女性の正体が判明していく。

絶対出さない

電話ボックスの中に一人の男。外に出たくても目玉の化け物が電話ボックスに纏わりついており、出る事が出来ない状態。

『出るな…出るな…出るな…』

化け物から声が聞こえる。
するとボックス内の電話からコール。助けを呼ぼうと電話に出ると…。

『菊池さんしっかりしてください!戻ってきて下さい!』

男は現実を思い出す。
彼は自殺未遂をして昏睡状態だったのだ。

化け物との時間を思い出す男。
電話ボックスに纏わりついてた化け物は死んだ彼女が義体化していたのだ。化け物がつけていたネックレスでアレが彼女だと気づく男。

あの子を殺すな 江戸川治ダークシリーズ【感想】

あの子を殺すな 江戸川治ダークストーリーズ

各エピソードは全て3ページから4ページで構成されている。そして、明確な主張が書かれている訳ではないが、エピソードを通して主張したい事が凄くわかりやすく伝わる内容になっている。

凄く技量のある漫画家さんだなぁ~と思わせてくれる作品であった。また江戸川治先生の他作品も読んみたい欲求に駆られる漫画である。

物哀しいエピソードもあるが全体を通して非常に読み応えと満足のある作品。これが200円(税別)なのだからコスパの良い漫画である。ページ数もわずか66ページなのだが、その倍以上は読んだ印象を味わえる骨太感である。

私は初めて江戸川治先生の作品を読んだが非常に面白かった!是非、興味が出た人はチェックしてみて欲しい!


あの子を殺すな 江戸川治ダークストーリーズ

あの子を殺すな 江戸川治ダークストーリーズ

原作・著者江戸川治
価格200円(税別)

夢の中でいつも現れる人…。そんな彼が現実に? 二人は運命のように引き寄せられるが、男には他人には言えない秘密を持っていた。(「夢で逢えたら」より) ペットと飼い主、子どもと親、恋人、友達、過去と未来。どこにでもある関係性で作者独自の視点から切り込んだテーマは【生死】。ダークな世界に少しの涙を散りばめた作品集。

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