心の声が聞こえてしまう女性のラブストーリー「とうめい色糸電話」のあらすじ・結末

とうめい色糸電話
とうめい色糸電話
作品名:とうめい色糸電話
作者・著者:つきのおまめ
出版社:少年画報社
ジャンル:青年漫画
掲載誌:ヤングコミック
ページ数:244ページ(読み切り)

「とうめい色糸電話」のあらすじ

子供の頃から何故か人の心の声が聞こえてしまう…そんな彼女は図書館で司書として働く「森野しのぶ」この物語の主人公だ。

無意識に無差別に周りの声が聞こえてしまう。彼女の不思議な特性を知っているのは、もう20年近く会っていない家族だけであった。

しかし、家族には全く理解されず母親からも気持ち悪がられていた。母親の心の声が分かってしまう彼女にとって、耐えがたい苦痛であったに違いない。

「しのぶがいて良かった」と一度でもいいから心の声でもいいから、母親に言われたかったが、それが叶うことはなかった。

彼女は深い傷を負い今まで一人で生きてきた…。

そんなある日、一人の男がしのぶの働く図書館にやってきた。図書館を訪れている他人の心の声が鳴り止まず聞こえている中、何故かその男の心の声だけは聞こえない。

こんな事は初めてだ…と戸惑うしのぶに、「本の修理ってできますか?」と問いかける男。

図書館で取り扱っている本以外は無理だと一度は断ったしのぶだが、心の声が聞こえない事が気になって、もう一度男を呼び止め修理を引き受ける。

その男の名は「仲野征司」
居酒屋を経営しているシングルファーザーだ。

仕事が終わったしのぶは、本の修理の為に征司が経営する居酒屋を訪れる。そこで「宗太」という男の子(征司の息子)に会う。

宗太は、素直で無邪気でとても可愛い子供であった。本を修理しに来てくれたしのぶの事を「魔法使いみたい!」と喜び、しのぶの事を大歓迎してくれた。

修理をお願いした本は、宗太と宗太の母親の唯一の思い出の絵本であった。

「お母さん死んじゃったから一回だけ読んでもらっただけだけど…」という宗太の心の声が聞こえてしまうしのぶは、「寂しくないですか?」と征司に問う。

その時、征司が答えた言葉が「あの子がいてくれてよかったです」

その言葉を聞いたしのぶは、ずっと自分が言われたかった言葉だ、そしてもっと征司の事が知りたいと思った。

この居酒屋にいる時間も征司の心の声は聞こえなかったが、この二人がとても優しく良い人たちだという事は確信した。そして、征司もこの時、普通の感情ではない何かを感じるのであった。

翌日、風邪を引いてしまったしのぶは仕事を早退する。家路につく途中で征司とばったり会うが、熱のせいで倒れてしまう。

目が覚めたしのぶの目の前には宗太がいた。倒れたしのぶを征司が自宅へ運んだのだ。熱が下がったしのぶは帰ろうとするが、二人の説得により泊まることになる。一緒にご飯を食べたりゲームで遊んだりと、3人は徐々に距離を縮めていくのであった。

ある日、宗太が夏休みの読書感想文を書くためにしのぶのいる図書館にやってくる。

夕方、宗太を送り届ける為に居酒屋を訪れた。しかし、そこには知らない女の人がいたのだ。彼女は宗太の母親だった。

翌日、宗太と母親としのぶは3人で公園に訪れる。(宗太は彼女が母親だという事は知らない)

この時、母親はあの絵本の事を全く覚えていないという事が分かった。しかし、征司とヨリを戻そうとしている彼女の気持ちまで分かってしまった。

「とうめい色糸電話」の結末

後日、図書館で働くしのぶの元にラブレターを私に来た青年がいた。

「仕事中なので」と断ったしのぶだが、帰宅中に尾行をされていることに気が付く。怖くなったしのぶは、征司の働く居酒屋に逃げ込んだ。事情を知った征司は、今日は泊まってほしいと伝える。

そして、この夜、征司はしのぶに告白をした。

翌朝、しのぶを家に送ろうと二人で家を出るとき、宗太の母親が訪れる。征司は、しのぶと付き合っているという事と、復縁する気は一切ない、二度と宗太の前に現れないでくれと彼女に伝えた。

「分かった」と言い帰っていった彼女だが…

突然、宗太がいなくなった。そう、彼女が勝手に連れ出したのだ。

征司としのぶは、宗太を必死に探し無事見つけだした。ここでようやく、彼女は二度と宗太に会わないことを決心した。その後、しのぶと征司の距離は一気に近づき、とても幸せな日々を送った。

そして、ついに征司はしのぶにプロポーズをする。こうして、この物語は終わる。

「とうめい色糸電話」を読んだ感想

読み切りなのでスッキリと読み終える分、話の展開が早かった(笑)

しかし、時間がかかってじれったいよりも、ササッと解決していく感じが読んでいて楽だ。

1つだけ気になった事は、宗太の母親(征司の元妻)は死んでしまったと聞かされていたが、本当は宗太を産んですぐに他の男のところに行ってしまったとあるが、宗太の父親は本当に征司なのかは謎のままだ。

所々に過激な描写が描かれているが、ピュアなままでも十分ではないかと感じたのは私だけか…。

ベットシーンも何度かあったが、純粋な感じで良かったと思う。

何よりも、宗太が可愛くてたまらない。あんな子供と家族になれたしのぶは幸せ者だ。展開は早かったけれど、ストーリー性はしっかりしていると感じた。少しの時間で読み終えることが出来、満足度もある作品だ。

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