漫画「天地創造デザイン部」ネタバレ感想!生き物に興味が沸くかも…動物トリビア漫画

天地創造デザイン部

漫画「天地創造デザイン部」あらすじ

この作品は「神による生命の創造」をテーマとしている。テーマとしているのだが……

そもそも聖書には本来、こうある。「神は海の大いなる獣と、水に群がるすべての動く生き物とを、種類にしたがって創造し、また翼のあるすべての鳥を、種類にしたがって創造された。神は見て、良しとされた」。(口語訳旧約聖書創世記第1章21節)

この作品は、この部分をひねっている。どうひねるかというと……

「動物たちを造ろうと思ったけど面倒になって下請けに出した」。

で、神の意志を伝える天使と、デザイナーとエンジニア(人間の姿をしているが、彼ら自身の正体は不明。一癖も二癖もある連中ばかり)がある知恵ない知恵絞って、神からの漠然とした(かわいいけどかわいくない生き物を造れ、だとか、かなりの無茶ぶり感がある)要求に応えるべく奮戦するのである。

漫画「天地創造デザイン部」ネタバレ

天地創造デザイン部

天地創造デザイン部というタイトルではあるが、好き勝手にいろいろな生き物を造るという話ではない。

実際に出来上がるのは、この現実の世界に現実に存在する生き物ばかりである。例えば最初に創られるのは、依頼が「すっごい高いところの葉っぱが食べられる動物」。結果としてキリンが造られるわけではあるが、その間の試行錯誤に工夫が凝らされている。

進化論をかじっている人間にとっては割と基礎的な修養なのだが、キリンがなぜあのような奇怪な姿に進化を遂げ、そしてあのような奇怪な姿で生きていられるか、というのは、かなり難解な学問上の問題なのである。その詳細はここでは語り切れないが、例えば「強力な心臓か何かがないと、こんな首の長い生き物は貧血を起こす」という物理的前提は、ちゃんと物語の中で消化されている。

最終的に地上に生き物を創造するのは神なのだろうが、漠然とした神の奇跡で何とかなったりはせず、生命工学的に無理なものは無理なのである。その他、主だった登場生物は以下の通り。

ピンポンツリースポンジ

キリンと並んで提出された「長い生き物」が、深海生物として採用されたもの。水深数千メートル下に生息する珍しい肉食の深海生物で、実在するが、ほとんど観測された例がない。

アカメアマガエル

「蛇に卵を食べられない生き物」として開発されたものの一つ。蛇が近づいてきた途端に孵化してオタマジャクシになり、水中に逃げるという性質を持つ。中央アメリカに暮らす、体長5〜7.5㎝程度のカエルである。

ハタオリドリ

「蛇に卵を食べられない生き物」の、まったく別のアプローチの姿。木に吊り下げられた袋状の巣を作り、そこに産卵する鳥。

コアラ

「かわいいけどかわいくない生き物」というオーダーのために造られた生物。奇怪な食性、デスボイス、何故か持っている鋭い爪など、実は掘り下げていくと結構謎の多い生物なのである。

イッカク

角を持つ珍しい海棲哺乳類。馬マニアのデザイナーが試行錯誤して作ったユニコーン(色々作ったけど全部没)のための角を試しにイルカに付けてみたらなんとなくよかったのでそのまま採用になった。

マッコウクジラ

最大ではないが、海ではほぼ最強とも言われる生物。「音波のビームを出す」などの、意外な能力を持っていたりする。

ダイオウイカ

この作品の中では、マッコウクジラに対抗するために勢いで造られた生き物。とにかくでかく、マッコウクジラに噛みついたりもする獰猛な生き物であるが、だいたいは結局喰われる。

漫画「天地創造デザイン部」感想

天地創造デザイン部

この作品は作画が一人に原作者が二人という配置になっている。さもありなん、とは思う。絵よりも、何よりも重厚な科学・生物学の知識と、それをベースにした薀蓄(うんちく)で押していく漫画である。勉強にもなるし、何よりエンターテイメントとしても成立している。かなりお勧め度の高い作品だと言えるだろう。

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