食糧人類 ネタバレ

食糧人類 第14話 ネタバレ

施設の職員室にて職員2人が巨大生物に言い渡されたことを相談している。

職員A(和泉)「17?本当にあの方たちがそう言ったんですか?」
職員B「…はい」
職員B「たったっ…確かに…17人と…」
職員A(和泉)「フム…厳しいなぁ…」

職員Bの頭の禿げ上がったおじさんは大声を出して泣く。その肩にまだ若い職員Aが手をポンと差し出す。

職員A(和泉)「泣かないで、僕らは僕らのやれることをやるだけですよ」
職員B「和泉所長…ありがとうございます」

職員Aの若い人間は施設の所長職を勤めており名を「和泉」と言う。そして和泉達は施設で働く人間を体育館のような場所に集める。

職員B「えーお静かに願います」
職員B「皆さんのお手元に番号札が配られていると思いますが…この札が配られた…ということは…そういうことです」

職員Bは施設の従業員達に事の敬意を説明する。それは巨大生物が一人亡くなったことだ。それを聞いた会場の従業員達が一斉にザワツキ始める。話しを続ける職員B。

職員B「ご遺体を検めたところ、事故死・病死・自然死ではなく頸部を切り裂かれたことによる失血死…」
職員B「つまり、これは何者かに殺された状態であり、今回の悲劇が生じた原因は施設内の安全確保を徹底できなかった、我々に責任があります」
職員B「そこで罰として、我々の中から17人…幼生体の生き餌を出すことが決定されました」

壇上には一つの箱が用意されている。和泉が箱から番号の書かれた数字を取り上げて読み上げていく。自分の持っている用紙の番号が呼ばれた人間が巨大生物の生き餌送りとなるのだ。

会場はプチパニックを起こす。
自分の番号が呼ばれて失神する者。暴れる者。仲間の番号が呼ばれて泣き叫ぶ者。そして最後に「436」と和泉が点呼する。

会場は番号を呼ばれなかった人間が盛大に喜んでいる。その間を顔面蒼白の男がタンタンと歩いてくる。その表情を見た従業員は一瞬にして黙り込む。

壇上に上がる前に顔面蒼白の男は後ろに目をやる。目線には坊主の悪どい顔をした従業員。

顔面蒼白の男が壇上に上がると和泉が両手で顔面蒼白の男の肩に手を差し伸べる。

和泉「僕の眼がふし穴だとでも思ったんですか?」
会場「…なんだ?…なんだ?…え?」
和泉「僕はこの眼で見てましたよ」
和泉「あなたは番号を取り替えましたね?いや、取り替えるように強要されましたね」
和泉「彼に」
顔面蒼白の男「…ハイ…」
和泉「あなたのような優しい人が生き残るべきです」
和泉「さあ、君、上がって来なさい、不正は許されない」

その後、壇上に上がった生き餌となる従業員達に和泉は痛みの感覚が少しでも和らぐようにと酒を振る舞う。

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