食糧人類 ネタバレ

食糧人類 第8話 ネタバレ

オグっちゃんの過去の回想シーン。
オグっちゃんはルポライターとして生計を立てていきたい思いがあり伊江達が連れて来られた施設の作業員に応募していた。その施設で見たこと、聞いたことを書こうとしていたのだ。

そして伊江達が閉じ込められた施設の謎が明かされる。

ここは高レベル放射性廃棄物最終処理場だった。施設名は『ゆりかご』そして施設には様々な噂が飛び交っていた。作業員が消えたり、妙な生き物が飼われていると…

施設にやってきたオグっちゃんは手厚い歓迎を受けていた。明日からの仕事に備え、英気を養うためにパーティーのようなものが開かれる。寿司、カニ、ステーキ、ビールなどが振る舞われる。

中には酔っ払い、以前に勤めていた会社の悪口を言う者もいた。その人間が施設の支配人のような人間にココもブラック企業みたいに潰れるまでコキ使うつもりなのかを酔っ払った勢いで問う。

施設の人間「安心してください、この職場は無駄に厳しいノルマも月20時間を超える残業もパワハラもありません、約束します」

会社の従業員は家族だと…ありきたり言葉で集めた作業員のやる気を出させる。

翌日、今回集まった作業員は驚愕することになる。

ゆりかごの仕事内容は人間の死体を解体することだった。昨日までやる気を見せていた作業員として集められた人間は業務に戸惑いを隠せない。嫌なら帰ってもいいが1年分の前払い給料は返せと言われる。

オグっちゃんも疑心暗鬼を抱きながら与えられた業務をこなす。また他の作業員に至っては数日で進んで働くようになっていた。

そんな時、勤続年数の長い先輩から声をかけられるオグっちゃん。

施設の先輩「ちょっと…君…結構よく働くねぇ」
オグっちゃん「…ええ…まぁ…」
施設の先輩「じゃあ、君には一段階、上の仕事をしてもらおうかな」
オグっちゃん「一段階…上?」

施設の人間に連れて来られた場所は伊江やナツネ、山引が閉じ込められた人間飼育室だった。そこには天井から伸びるチューブの液体を飲み、ぶくぶくに太っている人間。そして人間を処理する謎の生物。

オグっちゃんは気がついたら逃げ出しており、もう何年も施設内で隠れていた。

場面は変わり、現実へ。
オグっちゃんの話を聞いていた伊江達。少し疑っており、完全に信用はしていない。ナツネが口を開く。

ナツネ「だが…ここが核施設だったら…」
ナツネ「俺たちの見た物はいったいなんなんだ」
ナツネ「あれらの物は核施設とは無縁だと思うんだが…」

口答えするナツネに起こるオグっちゃん。それに対しイラッとするナツネ。仲裁に山引が入る。オグっちゃんを立てる物言いで怒りを沈める山引。機嫌が良くなるオグっちゃん。

この施設について考察する山引。同調するオグっちゃん。施設の大きさについて考える伊江。するとオグっちゃんの声色が変わる。

オグっちゃん「深さはだいたい地下500mだと思うわ」
オグっちゃん「北欧の使用済み核燃料最終処分施設は地下450mに建設されたの」
オグっちゃん「それを基準に考えると、きっとそれ位でしょうね、そして広さは何ヘクタールになるか、わからないわ」

オグっちゃんは自分の描いた女性の画を顔の前に持ってきて声色も女性っぽくなり語る。話もそうだが別人になったように喋るオグっちゃんに驚く伊江達。

山引いわく、長く一人で暮らし過ぎて別人格が芽生えてしまったようだ。

ナツネはオグっちゃんの持っている画に話しかける。そしてカマキリのような人を喰う生物についてを問う。なぜ施設であんな生物を飼っているのかを…

すると、元に戻ったオグっちゃんが大笑いしだす。人間と数年ぶりに喋ったことが面白いのもあったがナツネの質問が的外れだったようである。

オグっちゃん「ぎゃ…ぎゃ…逆だ逆」
ナツネ「逆?」

再び、オグっちゃんの過去の回想シーン。

天井裏で暮らすようになったオグっちゃん。排気ダクトから色々と施設を探検した。信じられないような光景を目の当たりにしてきたが最も驚いたことは玉座の間があったこと。

バスケットコート4つ分の広い部屋。内装は全て金ピカ。そしてオグっちゃんは見た。玉座の間の扉が開いて現れたのはSPに囲まれている内閣総理大臣、官房長官、財務大臣だった。

オグっちゃんは国家が直接、施設を運営している可能性があると頭をよぎる。しかし、実態は違った。政府の要人が膝をつき頭を垂れる。

カーテンが開き、奥から現れたのはカマキリのような巨大生物だった。

そしてオグっちゃんは確信する飼われているのは巨大生物ではなく人間の方だと…

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