漫画「6番目の殺人」ネタバレ感想!曰く付きアパートで巻き起こるホラーサスペンス作品

6番目の殺人

電子書籍ストア「まんが王国」の広告にて気になって購入した漫画「6番目の殺人」を読んでみました。この漫画は川本貴裕先生が描くホラーサスペンス作品。1巻で完結する漫画なのでちょっと鳥肌の立つホラー漫画を読みたい方にはピッタリの作品となっています。

物語のメインキャストは進学を機に郊外のアパートに住むこととなる幼馴染の女性二人。千佳と紗南。

二人は家賃が安く広いといった理由で事故物件の部屋に住むことになります。そこで巻き起こる怪奇現象。そしてアパートの住人達の不穏な動き…。物語に進むに連れて徐々にアパートで巻き起こった数々の事件が明るみとなっていき、二人も巻き込まれていくハメに…。

1巻でよくまとめられたホラーサスペンスになっており、本当に怖いのは〇〇だった…なんて怖い怖い物語となっています。

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漫画「6番目の殺人」ネタバレ

紗南の大学進学を機に幼馴染同士であった千佳と紗南は一緒に暮らすことに。入居するアパートは曰く付き。事故物件でした。暮らしていると徐々に怪奇現象に悩まされる二人。

しかし、それは幽霊からのあるメッセージであり、二人は本当に怖いある出来事に巻き込まれていきます。

曰く付きアパートで起こる数々の怪奇現象…

事故物件と知らされていたが、家賃が安く部屋も広いアパートに住むことになる千佳と紗南。特に千佳の方は少し霊感があるのか、暮らしていると徐々に通常では考えられない現象をよく体験するようになります。

窓から人影…鍵を閉めたはずの玄関が開いていたり…終いには千佳と紗南の二人が顔面血だらけの男を見たり…。

怪奇現象に悩まされ、千佳は過去にこのアパートで起きた出来事を調べるようになります。そこである事実が浮かび上がってきます。

3年周期で消えているアパートの住人…

アパートの大家に掛け合ってもお祓いや過去に起きた出来事などを教えてもらえない千佳。自分でネットを利用してアパートで起きた過去の出来事を調べていきます。

そこで浮かび上がった事実。

それは二人が住んでいるアパートでは3年周期で住人が消えていることがわかりました。失踪していたり、一家心中となっていたり…。部屋で巻き起こる怪奇現象はこの消えていったアパート住人達の霊ではないかと考えるようになります。

また、千佳達が入居した年数は丁度3年周期の3年目に当たるため、千佳は言い知れぬ恐怖を感じるように。

それと同時に不穏な動きを始めるアパートの住人の面々。

特にアパート大家の言動や行動に恐怖を覚えた千佳は大家の自宅に侵入して物置であるモノを発見してしまいます。

人間の仕業…恐怖の殺戮ショーがスタート…

千佳が大家の自宅で発見したモノ。
それは血であったり、血のついた凶器でした。物色しているとアパート住人が声を掛けてきたり…。怪奇現象に加えて、不穏な影を纏うアパート住人達。恐怖を感じた千佳は紗南と共にアパートを解約して出ていこうとします。

荷物をまとめてアパートで過ごさず、漫画喫茶で一夜を過ごす二人。

二人はまったく同じ夢を見ていました。それは誰かが助けを訴える夢。他人事とは思えなかった二人はアパートを出る前に大家やアパート住人が隠している「何か」の証拠を掴むため、再び大家の自宅に侵入を試みます。

紗南が囮となり、大家の自宅に侵入することができた千佳。2階にある冷蔵庫を開けるとビニール袋で覆われ人の形をした物体を見つけます。

もしかしたら…過去のアパート住人の失踪などは大家やアパート住人による仕業では…!?

そう、思った矢先に大家が現れます。

大家は二人を誘い出すためにワザと自宅を抜けていました。そして本性が現れてきます。大家の自宅から逃げようとする二人。大家を振り切るもアパート住人達が待ち構えており、二人は拘束。

アパートで起きた過去の事件は全て大家とアパート住人による連続殺人だったのです。

再び繰り返されようとする7番目の殺人…

拘束された二人。
千佳が囮となり、紗南は逃げることに成功をします。そして警察へ駆け込み、アパートで起こった出来事は明るみに出ることに。

紗南だけが生き残り、千佳は帰らぬ人へなっていました。

そして、結末。
10年後の時が経過しており、事件も風化しようとしていました。そこへ新しくあのアパートに入居者が。

新しい大家がそこには居て、不穏な笑みと言動。

新しい入居者の前には涙を浮かべながら「逃げて」と訴える千佳の姿がありました…。

漫画「6番目の殺人」感想

6番目の殺人

アパートの怪奇現象は自分たちと同じ目に合わせないための幽霊達による逃げろといったメッセージ。そして本当に怖かったのはアパートに住む人間達だったといったお話。

徐々に本性が明るみになってくる住人達がジワジワと恐怖を煽ってくれます。

後、10年後の新しいアパートの大家は作中に登場してくる「ある子供」なんですよね。この子の思想が歪んでいるのでとてつもなく怖い。結末はハッピーエンドではなく黒い靄を残す辺りもホラーサスペンス漫画として良いのではないでしょうか。

1巻完結の「怖い漫画」を探している方にはピッタリの作品。お勧めです。是非!

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