性に目覚める学生を描く!ゴトウユキコの漫画「R-中学生」1巻の内容やネタバレ感想

R-中学生(1)
R-中学生(1)
作品名:R-中学生(1)
作者・著者:ゴトウユキコ
出版社:講談社
ジャンル:青年マンガ

漫画「R-中学生」1巻のあらすじ

なんていうのかなこの作品……中学生の性の目覚めを描いたとか、少年少女のエロスがどうだとか、色々評じられてはいるが、筆者としてはこれは「青春」の漫画なのだと思う。突き詰めれば。

この作品はオムニバス形式である。各話完結型で、1巻には6つのエピソードが収録されている。舞台は同じで、登場人物も共通だが、各話ごとに主役になるキャラクターが交代していくという寸法だ。

メインテーマは、いちおう、性にまつわることだが、そんなに露骨な性描写などがあるわけではない。

漫画「R-中学生」1巻のネタバレ

赫色少年(かくしょくしょうねん)の素晴らしき日々

2009年、第60回ちばてつや賞大賞受賞作だそうである。この短編が。この作品の作者はそれをきっかけにデビューしたという経緯のようだ。

主人公の伊地知という少年は、「ニオイフェチ」である。それも、「女子の汚物の臭いがたまらない」という、正直、かなりキツい設定の作品だ。

ある日女子便所で汚物の臭いを嗅いでいたらそれを女子に目撃され、しかし何故かその後その女の子に告白されて付き合うことになり……という話。

ちなみに、単行本に収録されている一本目がいきなりこれなので筆者はかなり頭を抱えたが、少なくとも1巻ではこれが一番キツい話なので、他はここまでエグくはない。

ちなみに、伊地知は彼女に生理用品などをねだって至福の日々を送っていたが、ごく普通のデートだとかそういうことはなおざりにしていたので結局振られておしまいという、要はそれだけのエピソードである。

黒ブラジャーの君

主人公の吉倉という少年は前話の主人公伊地知の友人で、三馬鹿トリオ(もう一人は3話目の主人公となる)のひとり。クラスメイトの稲沢という少女が、いつも下着が黒なのでそれが気になるという、思春期らしい性にまつわる話であるが、別に告白したりとかそういうところまでは進まずに終わる。

青すぎる春

三馬鹿トリオのうち一番馬鹿でエロガキである堀田という少年が、自宅で、エロDVDのコレクションを発見されて家族会議になる。抵抗を試みる少年であるが、母親の職場の前をたまたま通りかかり、母親が過酷な労働に従事している様を見て、ちょっとだけ反省し、エロDVDを売り払って家計の足しにしました、というオチ。なお、堀田少年の人間性までが入れ代わったわけではなく、彼はその後もエロガキのままである。

椿の蕾

千賀ちゃんという、幼児体型で、そして幼児体型であることが悩みの女の子が主人公。大人っぽくなってみたくて、友人たちとプールに行く日に姉にメイクをしてもらうのだが、汗でメイクは流れて悲惨なことになりました。

その球児…

伴という野球少年が主人公。伴君は成績優秀、スポーツ堪能、そしておまけにかわいい彼女もいる、中学生としては完璧というべき少年だが、自分の「真面目さ」や「堅物さ」に違和感を感じていて、なんとなくその殻を破りたいと思っている。それで、三馬鹿に接近し、あえて彼らの影響を受けてみようと試みる。

で、はっちゃけて女教師の胸を揉むという暴挙に出る(当然ながら生徒指導室直行)が、彼女にはかろうじて振られずに済んだ。クラスでは英雄扱いとなり、友人は逆に増えた。

ハニーデイサービス

これまでの5つのエピソードの登場人物たちが勢揃いして、学校内で見つけた大きなハチを相手に大騒ぎ、消火栓を使って学内でハチ一匹のために放水をかまし、当たり前だが全員で猛烈に説教されました、という、青春真っ盛りエピソード。

漫画「R-中学生」1巻の感想

R-中学生(1)

少年少女が馬鹿なことをやっているのを見るのは楽しい。それは青春だからである。そして青春というものは、失ってしまえば二度と手に入らないものだからである。

青春を描いた作品にもいろいろあるが、まあ、性に目覚めるお年頃を青春と呼ぶ以上、たまにはこういう下品さをスパイスにした作品があってもよいのではなかろうか。

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