漫画「1日外出録ハンチョウ」3巻ネタバレ!相も変わらず安定感のある飯&バラエティ漫画!

1日外出録ハンチョウ(3)

漫画「1日外出録ハンチョウ」3巻あらすじ

相変わらず人生を楽しんでいるハンチョウこと大槻である。この巻では、一人で「外出」をせず、気の置けない仲間と行動しているパターンが増えている。

基本的には各話完結形式なので、全体を通してのあらすじというのは特にない。

1日外出録ハンチョウ(2)

漫画「1日外出録ハンチョウ」3巻ネタバレ

極楽

書かなかったが、大槻は2巻の最後のエピソードで交通事故に遭っている。ただの打撲傷ではあるのだが、何しろ普段は「地下」と呼ばれる劣悪な場所で強制労働をしている身であるので、(医者はいちおういるらしいが)治るものも治らない。そこで、外出権を買って、石和・沼川という子分も連れて、健康ランドで湯治。

首脳

大槻が何を食べたいか迷って考え、どっかで読んで覚えて漠然と覚えていただけの「ブルガリア風スクランブルエッグ・ミッシュマッシュ」を食べるというだけのそれだけの話であるのだが、悩む大槻のギャグ描写(一人脳内会議)が面白い。

秋魚

例によって子分を連れて、おいしいサンマの食べられる料亭(けっこう格の高い店)に行って豪遊する大槻。「こんなところでこんなおいしいものを食べた後で地下に戻るのは
辛い」と言い出す部下に、大槻はいい笑顔で言う。「また来ればいいじゃないか チンチロ(大槻が主催している地下賭博 ちなみにイカサマをしている)で金をみんなから撒き上げて」。そういえばそういう悪党なんだった。忘れかけていた。

混沌

ほぼ友人となっている黒服の宮本とふたり、名古屋観光を堪能する大槻。「名古屋、よくわかんねえ!」という結論に到達し、「もうやめましょう! 名古屋について考えるのは!」といい笑顔で言い放つ大槻のワンカットはツイッターでもかなり話題になった。

賜物

帝愛(地下を経営している財閥)の会長が気まぐれを起こして、飯場にミキサーが設置される。大槻はそれを利用してミキサー向けの商材を仕入れて荒稼ぎするのだが、結局また会長が気まぐれを起こし、せっかくのミキサーは撤去されてしまうのであった。

六帖

いつもの子分を連れて三人で、前に地下から期間満了で脱出した知人のところに遊びに行く。狭い部屋であるが、まるで学生のようなノリで青春としか言いようのない時間を楽しむおっさん四人であった。

明日

「六帖」の続き。徹夜でボードゲームをやったあと、町を散策。例の知人の人が、いきつけの大名焼き屋の店員(見た感じ三十台後半くらい)に恋をしている、などという話がぶっこまれる。何の漫画なんだろう、これもうほんとに。

年越し

珍しく一日外出の話ではなく、帝愛地下における年越しの模様が描かれる。いくら劣悪な暮らしをしているとはいえ、正月くらいはいろいろ振る舞いものもある。まあアメとムチで奴隷扱いしている債務者たちに厚遇を与えるわけであるが、一つだけ例外がある。

「年越しそば」である。

何がどういうことかというと、この年越しそば、何人分だか知らんが、そば打ちを30年間趣味にしている柳内という黒服の手製であるらしい。別に帝愛の方針がどうとかいう話ではなく、柳内が個人的なこだわりだけで最高のそばを出しているため、年にたった一度だけだが地下の面々は最高のそばを食べることができるのだ。

漫画「1日外出録ハンチョウ」3巻の感想

1日外出録ハンチョウ(3)

ところで筆者、「カイジ」原作で班長大槻が出てくるあたりのくだりは読んだことがない。カイジは非常に長い作品なので、読んだことのあるパートもあるのだが、そのあたりは全く読んだことがないのである。

しかし、まあ、根本的にコンセプトも何も違う作品となって久しいし、あえてそっちは読まなくてもいいかな、という気はしている。……長いし。


1日外出録ハンチョウ

1日外出録ハンチョウ

原作・著者福本伸行 / 萩原天晴 / 上原求 / 新井和也
価格660円(税込)

地の獄…! 底の底…! 帝愛地下労働施設…! 劣悪な環境である地下にいながら「1日外出券」を使い、地上で贅の限りを尽くす男がいた…! その名は大槻…! E班・班長にして、1日を楽しみ尽くす匠…! 飲んで食って大満喫…! のたり楽しむ大槻を描く、飯テロ・スピンオフ!

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