漫画「マイホームヒーロー」ネタバレ感想!真面目パパと詐欺師パパの超頭脳戦が面白い!

マイホームヒーロー(1)

タイトルと表紙のイメージから想像の斜め上をいく漫画であった「マイホームヒーロー」。これ、凄く面白い。

この漫画は「100万の命の上に俺は立っている」の原作者である山川直輝先生と「シバトラ」「サイコメトラー」を描く朝基まさし先生のタッグで贈られる作品。ヤングマガジン掲載の読んでいるこっちまでドキドキしてくるサスペンス漫画だ。

溺愛している娘を守るために殺人を犯す真面目な父親。溺愛している息子が失踪、ヤクザを利用して探す詐欺師の父親…といった溺愛する子供のために相反する父親同士の罪隠しと犯人探しが物語となっている。

少しでも興味が出たら是非、読んでみて欲しい。緊迫感はあるけど、どこか緩い。魅力的な物語と登場人物が最高に読者を楽しませてくれる漫画です!

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マイホームヒーロー(1)

この漫画は電子書籍ストア「eBookJapan」にて無料試し読み可能! 娘を守る為、奮闘するパパが激アツな物語です!

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漫画「マイホームヒーロー」ネタバレ

マイホームヒーロー登場人物

  • 鳥栖哲雄(とすてつお)
    ⇒主人公。47歳、玩具メーカー勤務の営業課。ネット小説の投稿や推理小説を読み漁ることが趣味。返事の時「おん、お〜ん」が口癖。
  • 鳥栖歌仙(とすかせん)
    ⇒零花の母親であり哲雄の妻。物事に動じないのか…ただブッ飛んでいるだけなのか肝っ玉のある女性。
  • 鳥栖零花(とすれいか)
    ⇒哲雄と歌仙の娘。なんだかんだで哲雄(パパ)の事が好き。
  • 麻取延人(まとりのぶと)
    ⇒零花の彼氏だが、和服屋を営む叔父から金を奪うために付き合っているだけ。酔っ払うと暴れやすく誰にもで手を出す胸糞男。
  • 麻取義辰(まとりよしみつ)
    ⇒延人の父親。単独で詐欺行為をしており複数の人格を使い分ける超一流。
  • 窪(くぼ)
    ⇒義辰の用心棒。暴力団でもあり頭が切れる人物。

娘の彼氏がまさかの極悪人…

手をかけ愛情を注いだ娘も独り立ち。
主人公の鳥栖哲雄はそんな娘である零花とファミレスで待ち合わせをする。何故か芸能人のようにサングラスにマスクの出で立ちで登場してくる零花。

そんな風貌が気がかりな哲雄は零花のサングラスやマスクを外させる。そこには…

溺愛する娘の顔にまさかの殴打の傷跡が生々しく残っていたのだ…。

さぁ、ここからネット小説投稿、推理小説を読むことが趣味である哲雄は娘の彼氏探し(殴打した相手)を探すことに注力することになる。そして、まさかの人生が変わるような出来事に巻き込まれていく。

娘の部屋に無断侵入して彼氏を見極める哲雄…

娘の部屋に無断で侵入する過程で色々あるのだがすっ飛ばす。

娘に悪い虫がついていないか自分の目で確かめたい哲雄は無断で部屋に侵入。さらにクローゼットの中に隠れて他人の出入りを待つのだ。

そして、現れる1人の男。
誰かと窪といった男と電話越しに話している男は徐々にとんでもない発言をするようになる。この零花の部屋に現れた男は零花の初めての彼氏であり、麻取延人(まとりのぶと)と言った極悪人だ。

裏社会の人間で過去に元カノ2人を殴り殺している発言までしている。

そんな危険な男を目の前にして哲雄が行動を起こす。

娘を守るため犯罪に手を染める哲雄…

哲雄は娘を守るために様々な葛藤を得て、極悪人である延人を殺してしまう。そこへ丁度よく哲雄の妻である鳥栖歌仙(とすかせん)が現れるのだ。普通なら何事かと思うところであるが、歌仙といった女性は頭のネジがどこか飛んでいる。(哲雄への愛情かもしれないが…)

哲雄の共犯になる決意をするのだ。

2人は娘の零花にバレないように延人の死体を処分する手立てを考えたりする。しかし、厄介だったのが麻取延人といった人物は父親がヤクザを金で従わせる超一流の詐欺師であった。しかも延人のことを溺愛しているのだ。

暴力団からの監視…無事に延人の死体を処理できるのか…!?

延人は暴れやすい性格上、父親が雇っている暴力団に監視を任せていた。しかし、延人の行方がわからなくなり、延人の父親:麻取義辰(まとりよしみつ)は溺愛する息子を捜索して確保する指示を暴力団に与える。

ちなみに延人や義辰、暴力団は零花の叔父(和服屋を営んでおり金持ち)から金を奪い取るために零花に近づいているだけ。

暴力団の窪といった男は頭が切れるため、様々な憶測から哲雄達を怪しむようになり、監視を行うことになっていく。

そして、意外にも頭の回転、機転が効く哲雄。
監視や盗聴されていることに気づき、暴力団の裏をかく行動で延人の死体処理を試みようとするが勘のいい構成員に何かあると気づかれて1巻は幕を引く。

漫画「マイホームヒーロー」感想

マイホームヒーロー(1)

どちらの陣営ともに親バカといった構図が非常に面白い漫画「マイホームヒーロー」。哲雄達はアドレナリンが活発に出ているのか、殺人を犯しても淡々と物事を進めていく。そこがテンポの良さを際立たせている部分でもあると思う。

緊張感のある場面はズッシリと読者に汗を握らせてくれる。そこからふと、緩い感じになるので読んでいてメリハリがあり、物語にグイグイと引き込ませてくれる。本当、何の気無しに買った漫画がとんでもない代物だった…。

マイホームヒーローは子を持つ親が「自分だったらどうするか…」といった目線でも楽しめる。純粋に哲雄達の物語を楽しむこともできる。1冊で二度美味しい楽しみ方ができる漫画でもある。

この漫画は読者の評価も高いし、個人的には実写ドラマ化、映画化されるのではないかと予想している。本当、手に汗握らせてくれるサスペンス漫画。是非、興味がある方は読んでみてください☆彡


マイホームヒーロー(1)

マイホームヒーロー

原作・著者山川直輝 / 朝基まさし
価格594円(税込)

頼れる妻と、ちょっと反抗期気味だけど可愛い高校生の娘。鳥栖哲雄の人生はそれなりに幸せだった。娘の顔に殴打の傷を見つけるまでは。「100万の命の上に俺は立っている」の山川直輝、「サイコメトラー」「でぶせん」の朝基まさしの異色コンビが描く、罪と罰、愛と戦いの物語、開幕!

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