漫画「メンヘラ―壊れた女たち―」は「メシベ」「ウラノルマ」「無花果-イ・チ・ジ・ク」などの人気漫画を描く坂辺周一先生の作品。電子版の発売日は2012年11月30日と少し古めの作品。ただ、内容は今読んでも楽しめるものになっており、所謂「メンヘラ」女性達の怖い…怖い部分を垣間見ることができる作品になっています。
様々なメンヘラ女性達をピックアップしており、1巻完結型ですがボリュームは満点!
- 都市伝説の女
- 依存症の女
- 妻になりたい女
- 万引癖のある女
- 保険勧誘員の女
- 結婚詐欺師の女
- ご近所問題の女
- 別れさせる女
- 美容整形の女
- 別れられない女
上記のテーマに沿ったいくつもの短編集で構成されています。また上のタイトルでは前編と後編と2部タイトルに分かれている作品も多いです。どの話も戦慄されてしまう「壊れた女性」達が主役。妙にリアルなのがまた怖さを誘ってくれています。
漫画「メンヘラ―壊れた女たち―」ネタバレ
本当、1冊に多くの短編が収録されているので特に悍ましかったタイトルのネタバレをいくつか紹介。悪くて怖い…そして壊れた女達の闇が全編を通して惜しげもなく披露されています。
都市伝説の女
可菜子といった女性にひょんな事から出会う中年サラリーマン。出会ったその日に体の関係を持つようになり、以後もそのような関係が続いていきます。
可菜子に飽きてきて、鬱陶しくも思えたきた頃、可菜子からある告白を受けることになる中年サラリーマン。まさに度肝を抜かれるような戦慄の話でした。
それは語学留学した時に一度冒した過ち。それがきっかけで可菜子はHIVに感染をしていたのです。それを今まで打ち明けることなく、中年サラリーマンと幾度となく体を重ねていました。初めてその話を聞かされたサラリーマンは顔面蒼白。
実際に聞いたことがあるような本当に怖い話となっています。
妻になりたい女
こちらも中年サラリーマン(桐谷)が酔っ払って道端に倒れ込んでいた女性(マユミ)を介抱。放っておくわけにいかずホテルに入ることに。そのまま自然な流れで酔っぱらい女と中年サラリーマンは体の関係を持つことに。
寝不足のまま会社に行くと受付から桐谷の名刺を持って訪ねてきた女性が待っていると聞かされます。
ロビーを見ると昨夜ホテルで一緒だった女性です。
しかし、桐谷の悪夢はここからスタートします。マユミは桐谷の近辺を調べており、自宅に電話。桐谷は妻子持ちで妻も奇妙な電話に怖がっていました。その後、マユミと会い、妻も子供もいることを打ち明ける桐谷。
「今日だけ一緒に居て」
この一言に負けて、再び、マユミと体の関係を持つことに。これでマユミとの関係は終わったかに見えましたが、マユミは保育園に出向き、桐谷の子供を連れて行こうとします。なんとか最悪の自体は免れますが、妻はマユミの影に恐怖。
なんとかマユミの手から家族を守ろうと決意する桐谷。自宅から悲鳴があがり駆けつけるとマユミが包丁片手に立ってわけのわからない言葉を発していました。
「自分のことをアナタの妻だって言うのよ…私っ怖くて…」
桐谷はマユミに戦慄します。
漫画「メンヘラ―壊れた女たち―」感想
他にも多くの背筋がゾッとするような物語が複数収録されています。とにかく登場する女性たちの行動が怖いです。この漫画では精神が崩壊したメンヘラ女性も出てきたり、ただ単にメンヘラとは違う欲に負けただけの物語も収録。
ただ、総じて「こんな、ヤバイ女性には近づきたくない」といった気持ちにさせられます。
エロティックサスペンスの巨匠と呼ばれる坂辺周一先生が描く気狂いした女性たちの闇を覗き見できる作品。リアルな女性の怖さを体感したい人は是非、読んでみて下さい。本当に背筋がゾッとします(笑)
メンヘラ―壊れた女たち―
街の片隅、ビルの谷間、隣の家庭…身近なところに潜む闇。ストーカー、パチンコ依存、都市伝説、不倫の末に…女の性が男たちの人生をも狂わせる!?噂では聞いたことがある、そんな女いる筈がない、自分には関係ないと思っていると突然襲いくる闇!貴方ならどうする…?「レイプ」「インモラル」エロティック・サスペンスの巨匠「坂辺周一」が描く、闇に魅入られた女たちの戦慄の記録。
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