5巻から6巻、まるまる2巻をかけ、この「マルドゥック・スクランブル」における、良くも悪くも
目次
漫画「マルドゥック・スクランブル」5巻のあらすじ
種銭は2000ドル、目標は100万ドルチップを4枚である。念を押すが目標額が400万ドル、なのではない(これは重要な伏線となっている)。その4枚のチップの中に、シェル=セプティノスの犯罪の証拠となる、記憶情報が隠されているからだ。
さて。舞台は、カジノ・エッグノッグ・ブルー。シェルがオーナーを務めるカジノの一つである。けっこうな高級カジノだ。
そこに、ドクターとバロットは、「やや頭のネジが飛んでいる大金持ちの叔父と、やっぱり頭のネジが飛んでいて悪い遊びを教わりたがっている姪っ子」を演じつつ、潜入する。ウフコックはバロットの手袋に化けている。
バロットには電子機器を操作する能力があるわけだが、ちょっとそれでスロットマシンの目を揃えて777を、などというほど話は簡単にはいかない。そこまで露骨な不正をすれば、カジノ側にあっという間に警戒されてしまうからだ。
だが、バロットが常人と比較にならない超知覚を持った超人であることに代わりはないし、ウフコックは、これまでの巻では説明しなかったと思うが実は人間の感情の流れなどを匂いとして読み取る能力を持っている。
というわけで、2人はその力を以て、エッグノッグ・ブルーを蹂躙し始める。
漫画「マルドゥック・スクランブル」5巻のネタバレ
まずは小手調べにスロットマシン。直接リールを操作するわけではないが、割とあっけなくバロットは大当たりを引くことに成功する。
次はポーカー。ウフコックが当たりをつけて、イカサマ師(専門用語でメカニックという)の三人組が客をカモっているテーブルにつく。ちなみに三人組のうちの一人はディーラーである。
駆け引きの内容については省略する。とにかく、バロットとウフコックはメカニックたちのイカサマを逆利用して、なおかつ自分たちもイカサマをしつつ、ロイヤルストレートフラッシュ(ポーカーにおける最強の手役)を出して大勝利を収める。
ここまで来ると既にカジノ運営側もバロットをマークし始めているが、快進撃は止まらない。
お次はルーレットである。ベル・ウィングという凄腕のスピナー(ルーレットの台の操作をする人はディーラーではなくスピナーと呼ばれるのだ)と対決することになる。ベル・ウィングという老婆はいいキャラをしていて、この場でたった一度勝負をするだけだが、バロットにとって「憧れの存在」となるまでに至る。
しかし賭けの勝負はバロットの勝ちである。1目賭け38倍に全資金を突っ込んで、ついに資金は100万ドルを超える。
そしてVIPルーム(ベット額が青天井になる、特別な客しか入れないエリア)に招かれたバロットたちは、最後の勝負、「ブラックジャック」に臨むことになる。
漫画「マルドゥック・スクランブル」5巻の感想
カジノ編は面白い。とても面白い。
「マルドゥック・スクランブル」の中で一番面白いのはカジノ編(なかんずく、次巻に来るブラックジャックにおける対決)であると言ってもいい。
ただ、最初に「良くも悪くも」と書いたのはどういうことかと言うと、原作においては、この部分があまりにも面白すぎて、他のシーンがやや霞んでしまうという、重大な「玉に瑕」があるのである。玉が玉でありすぎるが故の瑕とでも言うべきか。
あと、長い。原作小説だと、全体の三分の一くらいをカジノ編が占めている。このコミックスでも7巻のうちの2巻であるから、多少抑えられているとはいえ、やっぱり長い。
ちなみに余談ではあるが、アニメ映画版ではカジノ編はかなりはしょられていて短い。アニメで表現するには向いていなかったからだろうと思われるが。
まあ何にせよ、次巻はほぼ1巻をかけて延々ブラックジャック勝負が描かれることとなる。
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