さて7巻。いきなりであるが、47話「君について」で、2回もなほが「まほの妹」と書かれている。少なくとも筆者の手元の単行本(サンデーGXコミックス、初版)では。電子書籍版では直ってるのだろうか。正しくは姉ですよ。
- 作品名:恋愛ディストーション(7)
- 作者・著者:犬上すくね
- 出版社:小学館
- ジャンル:青年漫画
- 掲載誌:サンデーGX
恋愛ディストーション 第7巻のあらすじ
そして48話「翔べ!山野辺」。山野辺君が大人の階段を上る。
大人のイチャイチャ初体験である。二人が正式に恋人同士として付き合い始めるのもこの話から。完結まで残り2巻を切っているとはいえ、作中で三番目に重要なカップルの成立である。
翌朝、大学にて、「憑き物が落ちたような」山野辺がウザさわやかフェイスで窓辺にもたれかかっており、しかもその場に登場した秋子がはにかむように微笑むのを見て、真と陽一は事態を理解する。
「おめでとう なんか奢れ」
恋愛ディストーション 第7巻のネタバレ
なお、真と陽一にはそこまで知る由もないが、山野辺はヘタレなので、自分の部屋に誘い、その上押し倒したのは秋子の方である。据え膳というわけだ。
この巻の主役はこの二人である。くっついたばかりのカップルであるので、イチャイチャがはかどる。二人とも覚えたてであるので、大人のイチャイチャもはかどる。
童貞オーラを全身から発散し、年がら年中女にフラれていた山野辺はもういない。
諸君らが愛してくれた山野辺泰治は(ある意味)死んだ。何故だ!
とはいうものの。秋子は、前にも書いたと思うが、すらっとした美女である。ある日、モデルにスカウトされる。ちょうど「バイトでも始めようか」と思っていたところだったので、その話を受ける。
で、モデルになった秋子、割と評判がいい。仕事がどんどん舞い込む。忙しくなる。デートの時間が減る。こうなると当然、山野辺は面白くない。で、ある日ついにキレる。「ああそうだな!美人のモデル様と俺なんかじゃ不釣り合いだもんな!」みたいな、明らかにダダとしか言いようのないことを言って。
この二人の話は、ここで8巻に引きとなる。
恋愛ディストーション 第7巻の感想
真と棗は基本的に年がら年じゅうケンカしているかイチャイチャしているかの二択しかないし、まほ先生のところは大きな物語のヤマが片付いてしまったから日常パートに戻っているし、山野辺と秋子もカップル成立してしまった、そのおかげで、最後のシーンを除いて、ほぼ全編これイチャイチャの嵐である。
筆者は恋ディスが大好きであるが、しかしたまに単行本を壁に投げたくなる時がある。それくらい甘い。
どんな調子であるか、主要キャラ6名、一台詞ずつ抜き出してみる。これで端的にご理解いただけるのではなかろうか。
真「なつめ ごめん このまま止まりそうにねーよ俺」
棗「体臭っていうとなんかヘンだけど (彼氏の)体のにおいが好きなんです」
陽一「できるならいつまでも このひとの手を放したくないと思う」
まほ「陽一くん 大好き」
泰治「はじめはもっとひねくれてて とらえどころがなくて ちょっと手に負えないと思ってたのに 今は あまりにもストレートに 俺に全部のベクトルを向けてくれる」
秋子「ダメだねーあたしたち こんなことばっかりしてて」
……お前ら全員爆発しろ。
もっとも、7巻にもカップル成立していないキャラが主役のエピソードが2つ、ある。うち1つはこの巻のそのエピソードでしかクローズアップされない脇役なので、飛ばすが、もう片方は、小向井と知子の話だ。
小向井はいつもの調子で「どうですかお茶でも」と言う。珍しく「いいわよ」と言われる。脈があるのかと思ったら、話題はまほ先生についてである。大塚家の例の一連の事件に関して、小向井も外野だが、知子に至っては観客にすらなれていないので、知っていることを根掘り葉掘り追及される。
ところで、小向井は漫画家であり、この時、締切がやばい。知子は素人であるので、深い考えもなく「手伝おうか?」と言い出す。で、仕事場に連れ込んで、仕事を手伝ってもらうことになる。なお、密室に二人きりだが、本当に締切がやばいので、大人のイチャイチャをしている時間的余裕はない(小向井は歯ぎしりをして耐えている)。
そんなこんなで、二人の距離はほんのわずかだけ、縮まる。
7巻はそんな感じだ。そして、次が8巻。いよいよ最終巻である。
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