壮絶な女の家庭内バトル!漫画「嫁vs姑 生き地獄に落ちて」ネタバレ感想

嫁vs姑 生き地獄に落ちて

この漫画は伊東爾子先生が描く皆大好きな嫁と姑の激しい家庭バトルなどを描いた漫画。オムニバスになっており全4話のエピソードが収録されている。正に壮絶な女同士のバトルが描かれており、ゾッとする場面も多数。

ちょっと「代理母戦争」的なエピソードもあり嫁と姑のイザコザ話が好きな人は楽しめる漫画になっている。

ちなみにこの漫画は電子書籍限定の漫画。紙の本では発売されていないので読んでみたい方は電子書籍ストアでお求めください。2017年9月30日まで電子書籍ストア「BookLive!」にて半額割引セールで販売されているのでお得ですよ☆彡

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漫画「嫁vs姑 生き地獄に落ちて」ネタバレ

オムニバス形式で各4つのエピソードが収録されている。リアルにありそうな話ばかりで考えるとゾッとしてしまうヒューマンサスペンス漫画だ。

早く息子を産んで!

結婚5年目であるが、子供に恵まれない聡子(さとこ)が主役。早く子供が欲しい姑は「子供が見たい…拝ませてほしい…」と毎日のように聡子にいびり立てる。時には嫌味まで言う始末。

そんな聡子も子供が欲しいので病院にて検査を受けるが原因があったのは聡子でなく夫の方であった。精子の数が少なく元気がないらしい。主治医は自然妊娠は難しいので人工授精を聡子夫婦に勧める。

2人は人工授精に踏み切ることに5回目の人工授精にて、遂に聡子は子供を授かることに。子供が出来たと聞いた姑は今までの態度が嘘のように聡子に協力的となる。嫁と姑関係も円満にいっており聡子は幸せを感じていた。

そして順調に事は進み、いざ出産へ。

産まれてきた赤ちゃんに一同は騒然とする。理由は何故か肌が真っ黒い黒人のような赤ちゃんが産まれてきてしまったからだ。事情を知らない姑は激怒。聡子のことを「あばずれ女」とののしる。しかし、夫が事情を説明。また医師からとんでない言葉を聞くことになる。

それは医師が間違えて他人の精子を人口受精してしまったのだ。これには聡子の夫も激怒。姑と夫は精子の持ち主である黒人夫婦に引き取ってもらうように相談するが聡子はお腹を痛めて産んだ子供を育てると決意する。

育児に関しては姑も夫も非協力。聡子のワンオペ育児がスタートする。ある日、無理がたたって体の調子を崩す聡子。1週間の入院を余儀なくされる。その間は夫と姑が子供の面倒を見ることに。嫌々ながら世話をしていると自分たちの本当の子供ではないが愛情が芽生えてくる。

子供の笑顔や成長を目の当たりにして考えが変わってくる夫と姑。2人は肌の色が違う子供を育てていく決意をする。また同じような犠牲者を出さないためにも病院を訴えると言う夫。

こうして、このエピソードは円満に幕を閉じていく。

生き地獄に落ちて

表題のタイトルである「生き地獄に落ちて」だ。これは姑側がメインのエピソード。長男夫婦の家でお世話になる姑であったが長男は自分の母親を「クソババァ」呼ばわり、長男の嫁も無視をする始末であった。

2人の行動はエスカレートしていき、姑だけ食事メニューは違う、食事場所も違うといった屈辱的な待遇。しかも幼少期にかわいがった孫にまで暴言を吐かれる始末。どうやら長男夫婦の家族は嫁に蹂躙された家庭に染まっていた。

ろくに食事も与えられず、外出もできない姑。命を危険を感じて次男夫婦のもとへ助けを求める。

平穏な日々が来たと思ったのも束の間。次男の嫁から何気なく「お義母さんの面倒見る義務はないですよねぇ」といった一言で長男夫婦の家に帰ることを余儀なくされる。

長男夫婦の家に戻るとまた酷い仕打ちが待っていた。

まる3年、ひたすら我慢をした姑に転機が訪れる。それは孫の結婚式。長女である洋子が異変に気づく。そして洋子へ助けを求める姑。洋子は家裁に家事審判を申し立て、判決の結果、非は長男夫婦にあると認められて奪われた預金も戻ってくることに。

そのまま、姑は長女夫婦のもとに引き取られて平穏な暮らしができるように。地獄から天国へ来た姑。長女夫婦と円満で孫も可愛がり、このエピソードは幕を閉じる。

沈みゆく私

新築にて姑と同居をすることになった芳美(よしみ)の壮絶なエピソード。

自分たちの購入した新築。家具の配置や家電など自分が使いたい製品を利用したかったが機械音痴な姑のせいで、自分の思うようにいかない。

姑のわがままに翻弄されて思うような生活ができない芳美。

姑のわがままや行き過ぎた世話は子供にまで及ぶ。そして自分の子供も姑に懐くように。芳美の気持ちは徐々に闇へと沈んでいく。言いようのない思いが湧いてきて、やがて支配される芳美。姑へのささやかな嫌がらせがスタートする。そんな時に娘のミキが不調を訴える。病院へ駆け込むと食べ過ぎによるものであった。

普段から娘を甘やかして色々と食べさていた姑へ怒りを向ける芳美。しかし、娘も夫も擁護するのは姑の方であった。さらに芳美の思いは闇に引きずり込まれていく。姑が残した夫の遺品などを全て捨ててしまう芳美。やはり擁護されるのは姑の方であった。

今まで通りの生活をする芳美の家族であったが、闇に沈み込み、徐々に家庭が闇に呑まれ沈んでいくことを芳美は察知していた。

ここで、このエピソードは終了。もしかしたら続編が今後、展開されるかもしれない終わり方でした。

お姑さん、子供どうするの!?

このエピソードも壮絶だ。長男を産んだはいいが、名付け親から世話まで全て姑がすることになり、愛情を向けられないさつき。その後、次男を産んださつきは次男に愛情を注ぐことになる。この家庭では長男は姑が世話を。次男はさつきが世話をするといった構図が出来上がっていた。

まさに姑との育児対決が同じ家庭で勃発しているのである。

姑になついた長男を憎んでしまうさつき。母親からの愛情を受けない長男は徐々に家庭内や外でも問題行動を起こすようになる。

そんな、ある日、さつきは決意する次男を連れて姑がいる家を出て行くことを。そのことを知った長男が暴挙へ出る。長男は包丁を姑へ向けていた。そして義母がいなければ自分は母親から愛情をもらえていたと泣き叫ぶ。

さつきは長男が姑側についたと思っていたが実は自分を母親だと思い、愛情が欲しがっていたことに気づく。

その後、姑は家を出ていき、アパートを借りて一人暮らし。さつき夫婦は親子4人でやり直す決意をする。長男もすぐに調子が戻り、おしゃべりな子供へ。ようやく長男、次男ともに仲良く暮らせる生活を手に入れて幕を閉じていく。

漫画「嫁vs姑 生き地獄に落ちて」感想

嫁vs姑 生き地獄に落ちて

エピソードの違う各4話は全て嫁と姑の壮絶な関係を描いた実際に有り得そうな人間ドラマが描かれる。特に「早く息子を産んで!」「生き地獄に落ちて」はかなり壮絶だ。

体験告白コミックと書かれているので読者投稿などを元にコミカライズしたのだろうか。

実際にそうであれば、世の中の家庭では壮絶な嫁と姑の問題が引き起こされている。怖いもの見たさで読んでもいいし、姑との関係に悩んでいるならストレス発散に読んでも良いかもしれない。

この漫画は多くのエピソードで姑に非がある形になっているので嫁側の人なら痛快で爽快なエピソードが盛りだくさんだ!


嫁vs姑 生き地獄に落ちて

嫁vs姑 生き地獄に落ちて

原作・著者伊東爾子
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周りに内緒で人工授精を受け、子供を授かった嫁。けれども産まれた子の肌の色が黒い!?まさかの子供の取り違えが起きてしまい、姑と夫が選んだ道は・・・?退院した私を待っていたのは地獄の日々だった・・・食事はパン一枚、布団もテレビもない部屋に閉じ込められる姑の悲劇!鬼嫁と鬼息子にこのままお金をむしり取られて、死ぬのを待つしかないのか?


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