漫画「くにはちぶ」ネタバレ感想!日本全国民から無視される女子中学生

くにはちぶ

漫画「くにはちぶ」は各務浩章先生が描くサバイバルサスペンス漫画。講談社から出版されており、少年マガジンエッジで掲載。この漫画は「無作為選出対象者無視法」といった滅茶苦茶な法律の対象者となった道端たんぽぽの壮絶な1年間を描く作品。

無作為選出対象者無視法は作中で通称「くにはちぶ」と呼ばれる。

選ばれた対象者は日本全国民から無視をされることになる。無視しないで喋るとお縄となるのだ。友人、家族からも無視されて生きている心地のしない道端たんぽぽ。1年間といった期間の中で正気を保っていられるのか…。

なんとも真新しい設定の漫画が誕生しました。

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漫画「くにはちぶ」ネタバレ

くにはちぶ

この漫画の主人公は道端たんぽぽ。中学二年生の女子である。不自由無い家庭に生まれて料理上手な母親の手料理を毎日食べて幸せを噛みしている子だ。

そんな平凡な女子中学生が突如、無作為選出対象者無視法といった法律の対象者に選ばれて日本国民から無視され続けていきます。

彼女なりの葛藤、友人達のたんぽぽを思いやる友情なども描かれる作品。

突如、くにはちぶ対象者に選ばれる道端たんぽぽ

たんぽぽには親友が二人。しろつめさんとあざみさんがいる。3人は昼食時間に進路について夢を語り合っていた。その時、教室の扉が無作為に開けられる。

入ってきたのは教師に似つかわしくない少し影のある男。自身のことを踏(ふみ)と紹介して無作為選出対象者無視法の監督管を務めていると語る。

そして突如、道端たんぽぽを対象者として指定。1年間、日本中で無視することを伝えます。

予鈴の合図と同時にくにはちぶがスタート。しかし、中学生。茶化したり、法律の重要性に気づいていないため、気軽にたんぽぽに話しかけていく。

すると、踏と一緒にやってきた黒服の男達が本気でたんぽぽと会話した人間を拘束。無視法違反の現行犯として逮捕されてしまう。

事の重要性に気づいたクラスメイトは一瞬で切り替わり、たんぽぽを無視。本格的なたんぽぽの誰とも会話することのできず、無視され続ける生活が開始される。

家族かも無視され正気を失い始めるたんぽぽ

くにはちぶは家族だろうが関係なく無視をしなくてはいけなくなる。自宅に帰るたんぽぽは以前と違う家族の様子に気づき、後ろめたさを感じるように。

そこにいるのに居ないフリをされ、大好きだった母の手料理も食べられなくなるたんぽぽ。

くちはちぶの辛さを理解してきたたんぽぽは徐々にまともな精神状態では居られなくなってしまう。家族もたんぽぽを無視するのは辛いが自宅には監視カメラが設置されており、迂闊に会話しようものなら逮捕になってしまう。

一時的に監視カメラの破壊に成功するが、すぐさま踏が自宅に来訪。新しい監視カメラを家族に取り付けさせる。

親友の法律を無視、掻い潜る友情に感動

たんぽぽの親友である、しろつめ、あざみ。
しろつめは1年間たんぽぽを無視することができないと言い、自らたんぽぽに歩みより逮捕されてしまう。

あざみは上手く法に触れない行動でたんぽぽをサポート。しかし、これが裏目に出てしまいクラスメイトからトイレに呼び出されて虐めのターゲットに…。

1巻のラストはそんな、あざみを助けようと虐めの仲裁に入るたんぽぽ。そこへ背後から踏が…といった形で幕引き。

たんぽぽが勝手に仲裁に入ったことでクラスメイトは罰を与えられるのか…次巻の見所でもあり!

漫画「くにはちぶ」感想

くにはちぶ

物語はフィクションなので設定は自由であるがまさかの「無視」といったテーマを出してきた作品。作中の「くにはちぶ」の根底は虐め被害者の気持ちを加害者に分からせ、他者の心を思いやるための法律だと総理が熱弁を奮っている。

ただ、謎めいた総理には何か裏の思惑がありそうな感じ。

実際、こんな法律を行使しようとすれば国民から反感を買い、可決されることはないだろうが、こんな滅茶苦茶な法律が実際にあったらと思うと身の毛がよだってしまう。

中々に斬新な設定と頼りない主人公でどこまで物語を展開できるのか注目していたい漫画。今年最大の問題作と宣伝された漫画。興味が出た方は是非、読んでみて下さい☆彡


くにはちぶ

くにはちぶ

原作・著者各務浩章
価格594円(税込)

中学二年生、道端たんぽぽ。幸せな毎日が続くことを信じ切っていた…。しかし、突如日常は崩壊した。「無作為選出対象者無視法」…通称”くにはちぶ”と呼ばれる法律の対象者に選ばれ、日本中全国民から”無視”をされることになったたんぽぽ。友達からも、家族からさえも……。戦慄のサバイバル・サスペンス開幕!!

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