竹本の一人旅…結末は…「ハチミツとクローバー」第7巻のあらすじ・ネタバレ感想

ハチミツとクローバー(7)
ハチミツとクローバー(7)
作品名:ハチミツとクローバー(7)
作者・著者:羽海野チカ
出版社:白泉社
ジャンル:少女マンガ

ハチミツとクローバー 第7巻のあらすじ

ほとんど一巻まるまるをかけて、竹本の一人旅とその結末が描かれる。

冒頭、松島(宮城県。竹本は東京からずっと北上している)において、そこまで乗ってきたママチャリが大破する。そもそも、買い物に行く程度のつもりでふらっと家を出て、そのまま旅立ってしまったので、長旅をするような足でも装備でもなかったのである。

そして、新しい自転車を買う金もない。食い物すらない。途方に暮れているところで、松島・瑞巌寺の修復工事をしている宮大工の集団と出会うのだが—。

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ハチミツとクローバー 第7巻のネタバレ

結局、この松島で旅は長い小休止に入る。ある意味では、これは休止ではなく、旅のもっとも中心的な要素となってくるのだが。

竹本は、金も身の置き場所もないため、その大工の集団に懇願し、仲間に入れてもらうというか、住込みの下働きになる。きつい環境なのだが、それまでずっと野宿を繰り返していた竹本にしてみれば天国のようなものである。

ウキウキしながらみんな食事の支度をしたり、洗濯をしたりしつつ、「そうだ!家政夫さんになるとかどうだろう!」などとずれたことを考え始める始末となる。

結局、新しい人脈と友人もでき、小金も手に入り、中古の自転車を譲ってもらい、再び旅に出る竹本。彼は日本の北の果て、宗谷岬まで辿り着き、またUターンして自転車を漕ぎ、東京まで戻る。

そして帰ってきたら、「自分探しの旅おつかれさまでした」「青春キング万歳」などといったような垂れ幕が学校の屋上から下がっている、というものすごい歓迎を受けることになる竹本君であった。

なお、旅を終えた竹本はいろいろな意味で一皮も二皮も剥けている。まず、はぐに告白をする。はぐはこの時まで、竹本を男性として意識しておらず、もちろんその気持ちに気づいてもいなかった。そして、その後は竹本と友人関係を維持しつつ、さりげなく二人きりになるのを避けるようになる。

割と高度な「振り方」のテクニックである。山田は美人であるが、こういう類の能力はまったく持っていない。はぐは幼児体型で、コロボックルだなんだと言われているが、実は女としての力量は山田よりよっぽど高い。

ハチミツとクローバー 第7巻の感想

竹本君の旅は「自分探しの旅」と、作中はもちろん一般読者からも広くそう言われているし、筆者から見たって自分探し以外の何物でもないのだが、本人自身はそうとは認めていない。「別に自分を探しに行ったわけじゃないんです ただ 手ぶらで帰ってきました」と語る。

で、「そうじゃ!それでこそ青春なんじゃああああ!」と、よくわからない納得の仕方をされる。

なお、竹本の自分探し行は空想で描かれたエピソードではなく、作者の知人の体験談をもとにしているらしい。おかげで、細部の描写が妙にリアルである。

ところで森田の話をすると、森田は、「自分探し」という概念を理解することすらできない。

「自分探しって何だ?自分なんて、いつだってここにあるものじゃないか」みたいなことを、スパッと言い切る。確固たる自己を持った人間の、圧倒的な言葉である。「もしかして竹本は 自分が見えていないのか?」

それを聞いたいつものみんなはこう思う。

「そうなんだけど……竹本も、お前にだけはそれを言われたくないだろうよ……」

ちなみに、重要なシーンでもなんでもないが、この巻の末尾を語るのは祭りの場面。森田が型抜きにチャレンジする。型抜きというのは、駄菓子をピンでつついて動物の形など規定通りに仕上げる、というもの。

森田は万能の天才であるので、どんな難しい型抜きもどんどんこなしていく。テキ屋のおっちゃんは、過去にも森田と対決したことがあるらしく、隠し兵器を用意して待ち構えている。型抜きの最終試練、それは「日光東照宮 陽明門」であった。ちなみに特注の型が15万円だそうである。アホか!としか言いようがないが、ハチクロのギャグパートとしては屈指の名場面の一つである。

ちなみに森田がこれを抜けたのかどうかは描写されない。

なお、竹本の方は主要なエピソードをおおむね消化してしまったため、次巻は真山・理花・山田、そして山田と野宮、この組み合わせに焦点が当たる巻となる。

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