漫画「不滅のあなたへ」ネタバレ感想!謎に包まれている…だが面白いの一言!

不滅のあなたへ

マンガ大賞2018、第5位。以前にここで紹介した『マルドゥック・スクランブル』の作者でもある大今良時が、現在週刊少年マガジンで連載している作品だ。

マルドゥック・スクランブル(1)

漫画「不滅のあなたへ」あらすじ

えーっと……

まず何と説明すればいいのだろう。

「こういうジャンルのどういう漫画です」という解説が困難な作品なので、冒頭はとりあえず作中のナレーションをそのまま引用する。

「それははじめ球だった ただの球ではない ありとあらゆるものの姿を写しとり 変化することができる 私は“それ”をこの地に投げ入れ 観察することにした」

わたし、と言っている主体が何者であるのかは少なくとも1巻時点では不明である。

物語の主役にあたるのはこのはじめに球体であるところの存在(のちにフシ、と人間の言葉で命名されるので、便宜上フシと呼ぶ)である。

フシははじめ石になった。次にコケになった。そのあと、南からやってきたレッシオオカミ(架空の種名)が死ぬと、その狼の姿になり、意識を得、歩き方を覚えた。

そして、オオカミの状態のまま、そのオオカミの飼い主であった人間のところで暮らし始めた。

少年は一人で暮らしている。昔は集落だったが、ほとんどの人は五年前に移民として旅立って行き、そして残された数人は少年を残してみな死んでしまったらしい。

少年は孤独に耐えきれなくなり、旅立った仲間たちのあとを追って旅に出る。ちょっとした冒険の末に、移民団は旅の途上で全滅していたらしいという痕跡を見つけ、結局戻ってくるが、旅の途中で負った怪我がもとで少年は死ぬ。

少年の死後、フシはその少年の姿を取り、今度はその姿で自らも旅に出る。

漫画「不滅のあなたへ」ネタバレ

さて、また場面は変わる。なんだか、架空の部族社会らしきものの少女、マーチという名前、に焦点があたる。少女はオニグマなるものへの生贄に選ばれる。そういう風習があるらしい。

生贄として運ばれていく途中で、マーチはフシと出会う。かなり人間の姿をしていないフシが、人間の状態に再生するところに居合わせることになったので、彼を「フシ(不死)」と名付けることになる。

フシは言葉がわからない。マーチの言葉が自分のもと「飼い主」の少年の言葉とは違うから分からないというよりも、どうも言語能力そのものをまだ獲得していない様子である。当然、人間としての最低限のコミュニケーション能力、社会性もない。というか、獣でももう少しほかの生き物との関わり方を知っているだろうというレベルで、「バケモノ」である。

マーチは生贄であるので、オニグマと呼ばれる巨大なクマのようなもの(クマなのかクマっぽい架空の生命なのか、何なのか、分からない。だいたいここが地球なのかどうかも謎だ)に喰われそうになるのだが、そこにフシが出てきて、オニグマと戦い始める。その過程で、「かつて獲得した」オオカミの姿に変身することもできる、ということが分かる。

フシの謎の能力に興味を示したハヤセという女が、自分の国にマーチやフシを連れて行くことにする、というところで1巻は終わる。

漫画「不滅のあなたへ」感想

不滅のあなたへ

えーっと……とりあえず1巻しか読んでいない時点でこの感想を書き始めたのだが、「何だこれ?」という思いと、「この作者は天才だ」という思いでいっぱいである。

まず、この漫画がどういうジャンルのどういう漫画なのかが既に分からない。この先どこへ転がっていくことになるのかも(6巻まで既に出ているということは知っているが)まったく分からない。

しかし、少なくとも面白いかつまらないかでいえば面白いし、先が気になってワクワクするのである。

こんな新鮮な感動を漫画というもので味わうのはそれこそ子供の頃以来ではないかという気がする。

何にせよ、2巻の紹介へと続けさせてもらおう。


不滅のあなたへ

不滅のあなたへ

原作・著者大今良時
価格462円(税込)

何者かによって”球”がこの地上に投げ入れられた。その球体は、情報を収集するために機能し、姿をあらゆるものに変化させられる。死さえも超越するその謎の存在はある日、少年と出会い、そして別れる。光、匂い、音、暖かさ、痛み、喜び、哀しみ……刺激に満ちたこの世界を彷徨う永遠の旅が始まった。これは自分を獲得していく物語。

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