食糧人類の原案小説(ライトノベル)のあらすじ・ネタバレ感想

人気グロ漫画である食糧人類には原案小説があり、電子限定で刊行されています。食糧人類ファンとして原案を読んでみたいと思い漫画ではありませんが購入して読んでみました。簡単にあらすじ、ちょいネタバレ込みの感想などを綴っていきます。

漫画と話はだいぶ違うような感じはしますが、人類が食糧となり巨大生物に微力ながら抗っていく物語でもあります。

ちなみに原案小説では伊江は登場しません。前半はナツネ、山引がメインで後半にかけてまったく別の人物達が各章ごとにメインとなる感じです。

食糧人類の原案小説あらすじ

物語の始まりは西暦2200年。貧富の差が広がった世界でナツネ達は革命家となり世界を変えるため政府に攻撃を仕掛けようとしていた。その計画が実行されようとしていた時にラジオから未確認生物が地球へ来襲して人間を捕食、暴れまわる内容が伝えられる。その手はナツネ達、革命軍の所にも押し寄せてきて、ナツネ達は未確認生物に捕獲されてしまう。

目を覚ますと巨大な施設に連れて来られたナツネ。そこで漫画通りの軽いキャラである山引と出会い、施設からの脱出を試みようとする。しかし、世界は未確認生物に牛耳られており、脱出をしても居場所はない。ナツネ、山引は未確認生物のリーダーと会い、ある提案をして人類を生き伸ばすことに成功する。

巨大生物は自分たちを新人類と言い、人間を求人類とした。

時は経ち、100年、150年。
ナツネ達、亡き今、旧人類は巨大生物に立ち向かうとしている。


あらすじは端折っていますが冒頭のナツネ達が巨大生物に捕獲される部分は漫画で言う所の伊江がバスで催眠ガスによって眠らされ、施設に搬送される様子と似ています。

あと、ナツネは小説だと増殖種ではありませんが、普通の人間とは少し違い、身体能力が高く、多少なら負傷した傷などが自己再生する人間として描かれています。山引の調子は漫画のまま。ただ最後の最後まで生き残り、巨大生物側に付きますが一矢報いるために150年も研究をしていく姿が描かれます。

漫画と雰囲気は違いますが、面白く一気に読破できたライトノベルでした。

人類を生き残すために苦渋の決断をするナツネ

巨大生物に重火器は効かない。人間より大きく知能も高い。そんな巨大生物と戦争することは敗北を意味すると悟ったナツネ、山引は巨大生物に上質な人間を提供するために人間を育てる地域を提供してくれと提案する。

4つの地区が提供され、逃げられないように出口はなく数十メートルの高い壁に覆われた地域。人間はそこで2200年からその限られた地域で生活をするようになる。そして18歳になると、検査を受け上質と判断されれば巨大生物の食糧になるため出荷される。

ただ、巨大生物の食糧を担保するためだけに人間は生活をするのですが数十年、数百年も経つとそれが日常へと変わっていきます。革命家であったナツネの苦渋の決断に愚痴を言う者。賞賛をする者。様々な人間の葛藤が描かれます。

最後の最後で一矢報いることに成功するナツネ、山引

実はナツネは死んだわけではなく、上質な人間を作るための媒体として科学装置に入れられて150年もの間、生かされ続けています。当然、動けない。山引は人間の命をつなぎ合わせて延命します。既に下半身はケンタウロス状態になっている模様。

巨大生物にいいように使われてきたナツネ、山引ですが最後に毒を撒き、巨大生物をほんの一握り討伐することができます。

この部分はなんとも言えない気持ちになりました。
裏切り、巨大生物側についたと思っていた山引でしたが実は巨大生物の弱点などを何十年もの研究の中で探していたのです。

この食糧人類の小説では支配種族の寿命は150年仮説といったものがあり、2200年〜2350年前後までは新人類達の時代。そして150年周期で時代が変わっていくだろうといった感じで締められていきます。


漫画を読む感じの軽い気持ちで原案小説を読むと退屈になったり、疲れたりするかもしれませんが内容はとても深く漫画「食糧人類」に繋がる部分も出てくるのだろうと思っています。

漫画とは違った形で食糧人類を堪能できます。
食糧人類ファンなら原案小説は読んで損のない作品ですよ☆彡ハッピーエンドとは言えませんが読み応えもあり漫画版の食糧人類とはまったく違ったストーリー性で楽しめますよ!

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