ファイアパンチ 第34話 ネタバレ
トガタの拠点でサンは切断された足を診てもらっていた。関節は残っているため、義足を用意すれば歩けるようになると診断されたサン。「よかった…」と言葉を漏らす。
外ではバットマン達が拠点に来て死んでいった人間の死体を運んでいる。拠点には充分な食料がなく、体力のなかった者から倒れていく。しかし、死体は安堵の表情を浮かべているため、アグニのおかげと呟くバットマン。
場面は変わり、トガタと今後の相談をするアグニ。
トガタ「今すぐ、解決しなきゃいけない事がある」
トガタ「この町にはもう食うモンがない」
トガタ「私とキミは食わなくてもいいとして…飯を食わなきゃ死ぬ人は…」
トガタ「キミが拾った奴隷300人、薪だった人200人、バット男の仲間30人、ビッチの家族160人くらい」
トガタ「その人達がキミの奇跡でメシがポンと出るのを待っている。」
トガタは続ける。
この生活に我慢できているのは生きる糧になっている神様=アグニに期待しているからだと。
アグニは信者の勝手だ…と割り切ろうとするが裏切られた人間の末路を私は知っているとアグニに伝える。
アグニ「どうなるんだ…」
トガタ「がっかりされて…期待してたのにって…怒られるんだよ」
トガタ「そうなりゃ、キミが拾った奴隷は…」
トガタ「逃げるか…噛みつくかだね…どうする?」
ここでアグニはまったく違った話を切り出してくる。
アグニ「氷の魔女に会ったんだ」
トガタ「はぁ?」
アグニ「この世界を遊びで寒くして…許しちゃいけない奴だった」
トガタ「あ〜………なる…ほど…はい…」
アグニ「俺は今、何を糧に生きればいいかわからない…だけど、この世界に…」
アグニ「今のこの世界を作った…氷の魔女に負けたくない」
アグニはそのためなら、みんなを助けるフリ、神様のフリをすると言った。しかし、べヘムドルグの関係のない人間を巻き込んだことに罪悪感を感じており、一歩が踏み切れない。
そして、トガタから再び説教を喰らう。
そして食料問題についてはアグニは考えがあった。
トガタ「あのぉ〜マジでやんの?」
アグニ「大丈夫だ、俺の肉はうまい」
アグニ「切るのは頭の左側だ」
アグニの食料問題の解決法は自分の体が燃えていない部分。頭の左側を切断して人肉として食べてもらうことだった。
みんなに人肉を食わせる気か!と怒鳴るトガタだったが「面白い」と豹変。アグニの意見に従う。そしてネネトがトガタに耳元で呟く。
ネネト「トガタさん…思ったんですけ…再生の核になる部分を上手く切ればアグニさんから炎を離せるんじゃないですか?」
トガタ「再生の核は燃えている右脳側だし、それを上手く切り離せる設備はないし何より…」
トガタ「炎がなきゃ、つまんなくなる」
ネネトの顔がドン引きする。
そしてトガタはアグニの左脳側を斧で切断していく。何回も。
トガタが使う斧はブリーフ男の祝福によって作っていた。常に中指を立てた状態でトガタの話を聞くブリーフ男。そしてトガタは素朴な疑問をアグニに伝える。
トガタ「ねぇ、さっきも言ったけどさぁ、私の腕なり足を切った方がキミの顔切るより早いでしょ、そうしよ」
アグニ「絶対、ダメだ」
トガタ「なんでぇ?」
アグニ「俺の目の前で…トガタに痛い気持ちは絶対させない」
トガタ「は〜カッコいいなぁ」