ファイアパンチ 第12話 ネタバレ
既にアグニのいる護送電車車両から頭部が入ったケースを奪還したトガタとネネト。12話の始まりはアグニの頭部は救出されており、雪の降る外でケースの開封儀式をするところから。
トガタ「海です、地球上の海はもうほとんど凍っていますが、ここらへんは広範囲で温泉が湧き出てるので凍ってません」
トガタ「カメラガールです、電車はフツーに止まったので生き残れました」
ネネト「ホントよかったです…」
トガタ「髪と服の色が私と似ているのでもう映しません、はいカメラ」
ネネトがカメラを持ち、映し出される方向にはアグニの頭部が入ったケースがある。トガタによると海の青を背景にしてアグニを復活させることで映像が栄えるようだ。なんのこっちゃ…といった感じ(笑)
トガタはケースにリモコン爆弾を設置。携帯電話のボタンを押すとケースごと爆弾が爆破。
ケースからはアグニの頭部が飛んで海に落ちる。
トガタ「痛ッ…なんか破片刺さってる…」
ネネト「やっぱり危ないじゃじゃいですか」
トガタ「てててっ…どうしよう海に頭、落ちたよ」
トガタ「酸素がないと再生弱くなるんだよ…頭だけだし死んじゃうかも…」
その直後、海から気泡が立ち上がりアグニは体も再生された状態で上がってきた。アグニの体は海の中でも燃えている。そして海から陸へ這い上がるアグニ。
アグニ「ドコだ…ここ…何処だ…」
トガタ「顔を…背中側も撮れ…」
トガタ「股間は映すなよ…」
ここからアグニとトガタの噛み合わない会話が始まる。
アグニ「べヘムドルグはどっちかわかるか?」
トガタ「キミの名前は…?」
アグニ「…おい、場所わかんないのか?」
トガタ「キミの名前は…?」
アグニ「……アグニだ…べヘムドルグはどっち行けばいい?」
トガタ「……なんで燃えてるの…?痛くないの…?」
アグニはトガタと会話しても自分の欲しい回答がないと判断したのか間をおいて背中を向けて、その場を立ち去る。
トガタ「ファイアマン、ついていっていい…?」
アグニ「…くんな」
シュールだ。非常にシュールだ。そこが面白い。
とにかくアグニについて情報が欲しいトガタはしつこくアグニにどうでもよい質問ばかりを投げかける。
全てシカトするアグニ。
そして歩いているアグニの目の前にユダが現れる。ユダはトガタが電車から頭部だけを投げ捨てたはず。なんと…生きていたのだ。
ユダは片手に剣?バール?を持っている。一応、ロングコートを着ている。後ろからついてアグニを撮影していたトガタはネネトにこの状況を撮れ…と言う。
アグニ「オマエは…オマエはそこをどけ…」
ユダ「どかない、どいたらアナタは私の国を燃やすから」
アグニ「なんなんだよ、オマエは…」
ユダ「アナタ達が何者なの…?」
ユダの姿に妹であったルナを重ねてアグニは自分の村で起きたことを語り始まる。それを聞いたトガタは目を輝かせて…
トガタ「復讐劇だ…」
アグニの語りは続き、目の前に立っているユダのことを実はルナなんじゃないか…と言い出す始末。アグニは少し疲れているようだ…
アグニ「顔がっ似てるんだ、そのまま…そっくりなんだ」
アグニ「何か…俺の事を少しでも憶えてないか?」
アグニ「そうだ、川に入った話しだ」
にこやかな表情で…
トガタ「哀れだ」
アグニ「川の水は冷たくて、冷たい気持ちがいいってのもあって、それでルナは…」
そんなアグニの心情はお構いなしにユダは現実をアグニに突きつける。それでも語るアグニ。さらに自分の半生を少し語るユダ。またべヘムドルグ国の現状も語る。そしてアグニに強烈な一言。
仁王立ち状態のアグニ。
その一部始終を見て聞いたトガタは…
トガタ「完璧だ…!」
トガタ「後は私がカタルシスを演出するだけだ…」
カタルシスとは?
抑圧からの開放、精神の浄化作用といった意味をもつ。つまりトガタはアグニの心に溜まっているもどかしい感情を開放する演出をしようとしている。今後の話しで出て来るがトガタがアグニのために演出するカタルシスはドマを倒させること。しかし、ドマを見たトガタは方向性を変えていく。