漫画「夢で見たあの子のために」ネタバレ感想!荒削り…だが面白い復讐のダークサスペンス!

夢で見たあの子のために

僕だけがいない街』というヒット作で知られる、三部けいの最新作である。

漫画「夢で見たあの子のために」あらすじ

主人公、中條千里はいわゆる「不良少年」である。といっても、いわゆる不良ファッションに身を包んでいたり、あるいは髪の毛がリーゼントであるといったりするような古典的な不良ではない(というか、今時そんな不良がいるのだろうか)。

基本的にろくなことはしていないようだが、見た目的には普通の少年を装って陰で悪さをしている、そういうタイプだ。背が高くて喧嘩は強そうであるが。

さて、千里は13年前、「火の男」と彼が呼んでいる謎の殺人犯に両親と双子の兄を殺害され、復讐を誓っている。本作品は、「火の男」の謎を追う千里の復讐劇を辿ったダークサスペンスである。

漫画「夢で見たあの子のために」ネタバレ

中條千里のところに、いかにもないじめられっ子風の少年がやってきて、「不良三人組に盗られた20万円を取り返してくれ」と言う。そういう用心棒的なことをやっている(かのように装っている)のである。

さて、千里は不良少年のたまり場に行く。そこでいきなり殴られる。場面は代わり、結局、捕り返した分の金を、報酬をさっぴいていじめられっ子に渡すのだが、実は……

千里と不良三人組はグルである。しかも、主導者は千里であるらしい。被害者から20万を脅し取り、警察沙汰を避けて(随分と回りくどい真似をして)7万だけ返し、残りは4・3・3・3で山分け。そういう筋書きであるらしい。

さて、金を分けていたら、たまたまテレビに、「火の男」が映った。なぜそいつだと分かったかというと、手に特徴的な痣のようなものがあるからである。

で、双子の兄の仇をその手で殺すつもりでいる千里は、そのテレビに出てきた工場に急行する。当然、お前は誰だと聞かれるわけだが、「行方不明の父親を探している」と法螺(ほら)を吹いて誤魔化す。

で、聞き込みの結果、火の男の住所が分かったのだが、行ってみるとそこは火災現場になっていて、ついでに死者が出ていた。

しかし、どうやら死んだのは火の男ではなく、火の男を追っていたか何かした人間であるらしい。火の男はそいつを殺して火を放って逃げたのだ。といったようなことを考えていたら、謎の二人組に襲われた。正体は分からないがスタンガンなぞ持っていて、そんなに強いというほどでもないが明らかに素人ではない。

本人たちは「金貸し」だと自称しているが、本当なのかどうかは分からない。

千里が灯油をまいて火をつけるそぶりをして、ああだこうだとやっているうちに、千里の幼馴染の少女がやってきて割って入り、痛み分けでその場は両者撤収ということになった。

さて、いじめられっ子がまた出てくる。どうも、種が割れていて、例の一件の裏がばれているらしく、ヤクザらしき連中に千里は後頭部を殴られ、拉致られる、というところで1巻は終わり。

なお、説明し忘れたが、千里には以前、双子の兄と神経情報を共有する能力(ほぼ超能力だ)があったそうである。だから双子の兄が確実に殺されているということを知っている。

漫画「夢で見たあの子のために」感想

夢で見たあの子のために

キャリア30年近い、それなりに売れている作家(どうでもいいが、むかし荒木飛呂彦のアシスタントをやっていた人だそうだ)の作品にしては、なんとまあ実に荒削りである。

細かい粗探しをし始めるときりがない。そういうあたりはジョジョの奇妙な冒険の作風に似ていなくもない。

だが、面白い。

無茶苦茶な部分が多いのだけど勢いがあって面白いのである。そういえば、こういうタイプの作品はしばらく読んでいなかったような気がする。連載開始からまだ日が浅く、単行本も2巻までしか出ていないが、割と先が気になることは気になるので、今後気長に付き合っていく作品にしようかなと思っているところである。

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