漫画「ドラゴン、家を買う。」2巻のネタバレ感想!展開新たに広がりを見せた第2巻!

ドラゴン家を買う(2)

漫画「ドラゴン、家を買う。」2巻のあらすじ

例によって臆病ドラゴンのレティは安住の地を探しているのであるが、今回は家探しの話はあんまりない。

レティの旅と、その人間的……じゃないな、ドラゴン的……?成長の模様が描かれる。霊鳥の卵を拾って、その雛と一緒に暮らし始めたりもする。

ドラゴン、家を買う。

漫画「ドラゴン、家を買う。」2巻のネタバレ

冷たい家

アルブス氷地という極寒の地に広大な土地を買って(極寒の地なので土地は大変安い)、イグルーと言う氷作りの家を建てて暮らすのはどうか、ここなら敵対する人間はやってこない、という最初から無理があるだろそれという話をディアリアが持ち込んでくる。あいにく、極寒なだけではなく未開の地なので、ここで暮らすつもりなら食糧は狩りで手に入れるしかないが、レティは1巻の紹介の時にも言ったようにまったくほんとうに完全無欠に無能なので狩りのひとつもできない。ドラゴン族は食糧は商人からあがなうものであるらしい。なんとも文明的である。

結局、三日で音を上げるレティだが、その三日目に拾った卵が孵化し、懐かれてしまうのであった。ちなみに、フレースヴェルグという寒冷地に住み雪を食べる大鷲の雛である。

集まってる家

レティは子育てをする自信がないというので、フレースヴェルグ(ピーちゃんと命名)の里親を探すのだが、結局のところは見つからない。ところでレティだが、実は頑張れば炎を吹くことができる(レッドドラゴンなのでいかにもそんな感じではあるのだが)ということが判明する。もっとも、猫舌なのでまともに吹くのは無理らしい。やっぱり無能だ。

ドラゴン、バイトをする。

レティの所持金が尽きる。で、バイトをすることになる。「内職」とか「宿屋の受付」とかドラゴンがやる事では明らかにない仕事をいくつかこなしたあと、ドラゴンでしかできない特殊な仕事をいくつか受けるようになる。「ちょっとの間だけ召喚獣のふりをしてくれるドラゴンが欲しい」とか、「ドラゴン相手に開発した魔法の実験をしたい」とかそういった内容のものである。ところが、あるバイトのさなか、レティは人間に捕まってさらわれてしまう。

たたかう家(前編)

レティが連れ去られた先は牢獄であった。だが牢獄っぽく見えるだけで、鍵はかかっておらず出入りは自由であった。何をやる場所なのかというと、モンスターをたくさん集めて、闘技場を運営しているのである。

といっても真剣勝負は一切なし、決められた台本通りに演技をするだけという、まあプロレスショーみたいなものだ。試合も毎日あるわけじゃなし、看守役の人間たちも割と話の分かる相手ばかりで、レティは束の間の平和な日々を得る、のだが、臆病者なのでこの程度の環境にすら適応できず、ディアリアが迎えに来るのを待っている。

たたかう家(後編)

闘技場は閉鎖されることになった。オーナーが死去したためである。それで、モンスター一同そこから逃げ出すためにひと騒動起こすことになるのだが、結局ディアリアとも再会できてめでたしめでたし。

漫画「ドラゴン、家を買う。」2巻の感想

ドラゴン家を買う(2)

「ドラゴンが住むような家を紹介して回る」というコンセプトからはちょっと逸れた感のある2巻である。これはこれで面白いことは面白いのだが、オモシロ不動産話も面白かったのでちょっと残念といえば残念ではある。

いちおう、レティの精神的成長のようなものが描かれてはいるのだが、スタート地点がどん底なので一人前のドラゴンになれるまでは先は長そうである。

もう一つ。ディアリアの過去が少しだけ語られる。今でこそおちゃめなディアリアだが、昔はクールな人物であったらしい。「黒いドラゴン」との出会いが彼を変えたとか、知る人は語っている。これもいずれはどこかで語られることになるのであろうか。


ドラゴン、家を買う。

ドラゴン、家を買う。

原作・著者多貫カヲ / 絢薔子
価格550円(税込)

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