デビルズライン ネタバレ

デビルズライン 第11話 ネタバレ

交番の警察官が鬼を撃った。同時に現場は終息を迎えようとしていた。李ハンスはつかさが元いた場所にいないことに気づく。

安斎は鎮痛剤を打って動きが少し鈍くなっている。動けるようになったらつかさを移動させてつかさと離れる決意をしていた。つかさが李ハンスのことを安斎に話すと少し嫉妬する安斎。つかさは李ハンスと共に行動していた理由を安斎に説明する。そしてつかさの会話の中で十字架といったキーワードに反応してオンロのことを思い浮かべる安斎。

安斎「……十字架」
安斎「あいつのネックレスもこれだった、両端とも長い黒の十字架」
安斎「俺がいたオンロっていう施設のマークだ」
安斎「帯広の北にあって鬼の孤児なんかを集めて育ててる」

安斎は十字架、オンロのことはあまり気にするなとつかさに言う。自身もオンロ出身といったことをあまり気にしていないようだ。

つかさ「安斎さんのこと、まだあんまり知らない、だから聞けてうれしいよ…」
つかさ「あっ、でも言いたくないことは言わなくていい、けりょ…」

突然、安斎がつかさの頬を両手で抑える。顔を真っ赤にして安斎を叩くつかさ。つかさは安斎が笑ったことに安心感を覚える。

安斎「この十字架を持ってたってことは奴も同郷の可能性が高いけど、同年代の子供にはあんな外国人はいなかったし…」
安斎「そもそも、みんな鬼ばっかりでハーフは俺くらいだったはずだ」
つかさ「ハーフって…珍しい?」
安斎「そりゃ、ふつう親のどっちかが鬼なんて…」

漠然と安斎はある疑問が思い浮かんだ。
それは鬼とヒトの間で大人の関係が生まれて子供を生むこと自体が可能だったのか…と…鬼とヒトの性行為が合法化されたのは去年の暮れでもあった。安斎が呟く。

安斎「鬼は血を吸わなくても興奮しただけでも変異する」
安斎「すごく怒った時とか…しようとした時だ、だから鬼とヒトはできない」
安斎「鬼とヒトのハーフなんて生まれるわけが……」

安斎の肩をさするつかさ。
安斎はつかさがなんで自分のことを平気で怖がらないのか不思議に思った。そしてつかさに聞いてみる。その答えはつかさは安斎のことが好きだから。好きといいかけて顔を真っ赤にしてしまうつかさ。そしてつかさは安斎と自分が釣り合うかを少し心配していた。

同時に安斎とつかさのいる非常回路に誰かが昇ってくる。安斎はとっさにつかさを抱きかかえて隠れる。非常回路に現れたのはジューゴと言われるゼロナナの所属する組織の人間だった。どうやらゼロナナに追われているらしい。

安斎はビルの凹凸を利用してビル側面に隠れているが鎮痛剤の効果が抜け切れておらず、つかさを抱きかかえたままでは力が持たない。つかさにベランダの手すりを持たせて自分だけ下に落下しようとした。

その時、李ハンスが現れて安斎、つかさの両方を助ける。

場面はゼロナナとジューゴへ。
ジューゴを追いかけて追いついたゼロナナ。作戦について問い詰めようとしたゼロナナだったがジューゴにナイフで刺されてしまう。作戦Bはゼロナナの排除も含まれていたようだ。

ジューゴがその場から離れようとした時、上の階から颯爽と菊原(ゼロツー)が現れる。

ジューゴ「ゼロツーさん……?」
菊原「仕事を増やして嫌な思いをさせたな、ジューゴ」
ジューゴ「いやっ俺はチームの…ゼロツーさんのためならなんでも」

手を差し出す菊原

菊原「悪かったな、村上」

ジューゴは差し出された手を握ろうとした瞬間、菊原の手はジューゴのナイフを持っている手に回った。そしてそのナイフはジューゴに向けられている。

菊原「村上蓮、無職、気象予報士:日向ゆり子のストーカーであり、相手にされないことを恨んで切りつけたが…」
菊原「逃走中に罪の意識を感じて自らを刺し、ビルから飛び降りる」
菊原「ここまでが作戦Bだ」
ジューゴ「いやです」
菊原「わずかな犠牲は社会を救うぜ?」

菊原にビルから突き落とされるジューゴ。
ナイフで刺されたゼロナナだが意識はあり、一部始終を全て見ていた。菊原にヒトは殺すなと諭すゼロナナ。

菊原「なぁ、死ぬ前に教えてくれよ」

ゼロナナの頬を舐める菊原

菊原「お前には俺が人間に見えるのか?」
菊原「冷酷無慈悲で非論理的なこの俺でさえ、お前の言うヒトに入るのか?」

場面は安斎たちへ。
李ハンスは身体能力の低い安斎を見て本当にハーフなの?と疑問の質問を問いかける。同時にドカっといった音が聞こえて李ハンスが見に行く。安斎は確認したら戻ってこいと李ハンスに伝える。了承する李ハンス。

李ハンスが非常回路の階段で発見したのは瀕死のゼロナナだった。

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