波乱の終盤へ!漫画「シンシア・ザ・ミッション」8巻のあらすじ・ネタバレ感想

シンシア・ザ・ミッション(8)
シンシア・ザ・ミッション(8)
作品名:CYNTHIA_THE_MISSION(8)
作者・著者:高遠 るい
出版社:一迅社
ジャンル:女性マンガ

漫画「シンシア・ザ・ミッション」8巻のあらすじ

まずファントムvs紫水ほたる。

勝負にも何にもならない。ファントムが惨敗する。

次に紫水ほたるvs宝 凌羽(パオ リンユウ)。これも勝負らしい勝負にならない。引っ張るほどの話ではないからここで書いてしまうが、宝には瞳術が通じないのだ。なぜなら、シベールに昔両眼を潰されて盲目だからである。

で、ほたるは惨敗する。

次に宝vsシベール。いちおう、宝とシベールの約束を守っての戦いであるのだが、5on5の途中でおっぱじめる約束なわけではなかったのではないかと思う。これも宝の惨敗で終わる。単に、シベールが強すぎるからである。

宝は失神KOを喫してしまい、試合にもう出られないので、シベールチームはもう5人目のシベール自身を残すのみである。

シンシアチームの方は、勝手に大将になっているキングカイザー100世と、副将に繰り下がったシンシアのふたり。

シベールの前にキングカイザー100世が出てきて、訳の分からない壮大な名乗りを挙げて、「我と戦う前にわがしもべを倒すのだ」とか滅茶苦茶かつ身勝手なことを言って、シンシアを戦場に出す。

シベールvsシンシア開幕、というところで次巻、最終巻への引きである。

漫画「シンシア・ザ・ミッション」8巻のネタバレ&感想

率直に申し上げよう。筆者はこの作品は好きなのだが、この巻はあまり好きではない。紫水ほたるが実質的に主役の巻だからだ。キャラクター的には好きでも嫌いでもないが、とにかく、能力が無茶すぎて、勝負らしい勝負が作れないからだ。

まずファントム戦。呪術師ファントムというキャラクターは、とても強い。おそらく、ロウ家姉妹(シンシアとシベール)を除外すれば、世界最強の格闘家ではなかろうかと思う。それが、ほぼ何もできずに惨敗する。

いや、紫水ほたるの能力が瞳術だということはファントムも知っているので、対策はして臨むのである。低空からタックルで倒す、というものだ。

だが、タックルに行ったところを膝蹴りで顎を跳ね上げられ、ほたるの目を見てしまう。これでもう、あとは煮るなり焼くなりほたるの思うがままである。

さて次。宝が舌打ち師(タンクリッカー)と呼ばれている理由が明かされる。彼は盲目なので、エコーロケーション(音響反射で周囲を知覚する能力。イルカやコウモリなどが持っているもの)を極め、それでいつも舌打ちをしているのだ。

宝はおそらく格闘家としては作中で中の上程度の実力しかないのではないかと思われるが、ほたるに至っては瞳術以外は凡人レベルなので、猫がネズミをなぶるような勝負の末、ほたるは殺されかける。

起死回生のためにほたるが取った策は、「リングの外にいるシベールを操り、自分を救出させる」というものであった。

実は宝と戦う間も、ずっとシベールはほたるに操られたままである。

シベールはシベールで、やはり猫がネズミをなぶるような勝負をして、宝をKOする。

このあと出てくる帝王キングカイザーの100世の名乗り口上は面白いのだが、さすがに長文すぎて引用するのは気が引けるのでやめておく。

ちなみに帝王キングカイザー100世の正体だが、読者に分からないようになっているだけではなく、作中人物たちも見抜くことができないらしい。

彼はシベールのことを「闇闘技界の裏切り者」と言っているのだが、闇闘技界というのが何なのか、シベールには皆目見当がつかないようだし(ファントムの「こいつがどこで誰に恨みを買っていようと別にいまさら驚かん」というツッコミだけは少し面白い)、彼が使うと称する「カイザーアーツ」なる格闘術についてもまったく謎である。

ところで最終巻への引きは、なんとシンシアがいきなり「巨大化」する。巨大化といっても人間外の化け物になるということではなく、チビでハゲなシンシアが、年齢相応の、シベールとほとんどそっくりな姿の、長身と体躯になる、ということである。

「なんだこりゃ」というところで、その理由についても次巻への引きになる。

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