復讐劇が爽快感抜群!木元紀子の漫画「ブスが7億円もらったら」第1巻のあらすじ・ネタバレ感想

Web広告でも目立ち度抜群だった「ブスが7億円もらったら」を読んでみました。漫画タイトルから強烈な印象を与えるこの漫画。主人公である入間ゆきが7億円をもらいクズ人間たちに復讐劇を繰り広げていくのですが最終的にはハッピーエンドで良い話でした。

この漫画のあらすじ、ネタバレ感想を紹介していきます。

『ブスが7億円もらったら』あらすじ

物語の主役は23歳の女性:入間ゆき。幼い頃、実の母親に虐待されて顔に酷い火傷を追った女性だ。ゆきはオンボロアパートに住んでいた。大家に愚痴を言われながら。町工場で働いているが一生懸命働いても手取り9万円。ギリギリの生活をしていた。

そして、職場では先輩にいじめられる。それが日常でもあった。唯一ゆきに優しかったのが職場の工場長。なにかとゆきの心配をしている。そして工場長から急な仕事を頼まれるゆき。やりきって職場で寝てしまう。起きると納品するはずだった製品がなくなっている。上司に怒られる工場長。

ゆきは工場長に謝る。
その時の工場長は今までの優しい工場長ではなく職場の先輩と同じような態度でゆきを虐げて暴行を加える。そのまま職場をクビになるゆき。納品するはずの製品を盗んだのは職場の先輩。

そして、ゆきは職場の先輩でいじめてくる本山から衝撃的な事実を知る。なんと、ゆきの給料が少ないのは工場長がピンハネをしていたから。しかもアパートに帰れば仕事をクビになったことを知っている大家がアパートから出て行けと…

まさに人生のどん底に立たされたゆき。
自分を傷つけた人間の全てが憎いと思っていた時、一人のおばぁさんがゆきに7億円をやろうと現れる。

『ブスが7億円もらったら』第1巻の序盤は胸糞が悪い

本当に入間ゆきの周りにいる人間はクズ人間ばかり。憎たらし過ぎるキャラを描写しているのは秀逸の一言。復讐されても文句を言えるような立場のキャラではない。

職場の先輩:本山、工場長、ゆきの母親と実際に存在したら殴ってしまいたくなるようなキャラになっている(笑)

まさに第1巻の序盤はクズ人間がゆきに好きなように悪態をくり返す。読む人によっては嫌悪感を抱くだろうし、実際にかなり胸糞が悪い気持ちになった。

しかし、7億円もらってからの入間ゆきは紆余曲折がありながら虐げてきた人間に復讐を行っていく。復讐劇が始まると序盤の胸糞の悪さから「やれ〜やれ〜」といった気持ちにさせられて入間ゆきに感情移入してしまう。読んでいて爽快感が抜群だった。

主役のゆきは実際ブスじゃない

主役である入間ゆきは決してブスではない。どちらかと言うと綺麗な顔立ちをしている。しかし、幼少期に母親にアイロンで顔の右半分を火傷させられて爛れている。そのせいでブス、化物を扱いをされているのだ。

本当のブスはゆきの母親だろう。
外見も心も超ブサイクだ。ゆきの母親はこの漫画のラスポス的な感じ。最後の最後までクズ人間を貫き通す。そして入間ゆきは母親の部分を一つも受け継いでいないのが救い。

第2巻では親子対決となるがこの漫画で一番の見所とも言える。


この漫画、人間の嫌な部分を垣間見ることになるが、最後はハッピーエンドで綺麗な終わり方をする。読み終わった後は非常に幸せな気持ちにさせてくれるし、入間ゆきが幸せを手に入れて良かったと心底思える。漫画になっている。

全2巻完結でテンポ良し。ストーリー性良し。読後感良しといった良作漫画。強烈な漫画タイトル、序盤は胸糞が悪くなるが全体的にまとまり方も良く非常に楽しめた漫画だった。

『ブスが7億円もらったら』〜リベンジ〜第1巻のネタバレ

ここからはブスが7億円もらったらのネタバレを端的に綴っていきます。ネタバレを見たくない人は読まないで下さい。作品は試し読みも可能なので気になった方は試し読みして購入しようか判断してみると良いと思います。

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ブスが7億円もらったら 第1話ネタバレ

あらすじで書いた通りの内容になります。

ブスが7億円もらったら 第2話ネタバレ

通りすがりの金持ちおばぁさんから7億円と住居を用意してもらった入間ゆき。顔右半分の火傷を治そうと美容整形外科の前まで行くが気持ちが折れて断念する。その後も金持ちが入りそうな高級レストラン、高級ブティックなどに足を運ぶが入間ゆきはお金があっても自分にはドレスや食事を楽しむための教養や余裕がないことを痛感する。

そして、もらったお金で今まで虐げてきた人間への復讐をするためにお金を使う決意をする。勉強、運動とゆきは2ヶ月奮闘した。最初の復讐相手はアパートの大家を選ぶ。アパートの大家は陰湿な言葉でゆきを散々いじめてきた人間だ。

とある日、アパート住人全員が部屋を出ていくと大家に伝える。今より安い家賃、駅前で立地の良い新築アパートに住めることになったと言って。アパート住人が出ていくと家賃収入がなくなってしまう大家。必死で住人の退去を止めるが住人は聞く耳持たず。

そこにゆきが現れる。
駅前新築アパートはゆきがもらったお金で建設した物件だった。そしてボロアパートの住人を説得して自分の建設したアパートに移住させるように手配していたのだ。

泣きながら崩れ落ちる大家。ゆきの最初の復讐劇である大家編はこれで終了。

ブスが7億円もらったら 第3話ネタバレ

あのクズな工場長、先輩がいる職場に土下座して戻った入間ゆき。工場長には愛人がいて貢ぐために金が必要だった。その金はゆきの給料からピンハネをしていたのだ。一度はクビにしたが再び戻ってきたことで工場長の懐は暖まる。

工場に戻ったゆきは以前のように職場の先輩である本山にいじめられる。しかし、復讐するために工場に戻ったゆきは本山の陰湿ないじめなど意に介さない。今までのゆきと少し違うと悟った本山はゆきを尾行する。そして豪邸に入っていく所を目撃する。

ゆきは7億円をくれたおばぁさんの家に復讐の報告をしに来ていた。

本山はゆきが豪邸に入っていく所を目撃したと工場長に伝える。本山はゆきが怪しい、気味が悪いからもう一度クビにしてくれた懇願するが拒否される。その時、警察が来て、工場長を逮捕する。罪状は偽装ブランドの製造、売買だった。

実はこれ、ゆきが工場長の愛人と仕組んで罠にはめていた。
愛人にも裏切られ全てをなくした工場長はショックで小便を漏らして座り込んでしまう。これで工場長への復讐は終わり。

ブスが7億円もらったら 第4話ネタバレ

ゆきの次の復讐相手は職場の先輩だった本山をターゲットにした。本山はゆきが不気味で次の復讐は自分になると気づいており仕事を辞めていた。本山は介護疲れからパチンコ屋に入り浸っていた。パチンコが当たらずにイライラする本山にイケメン店員が声をかける。出る台を教えて軍資金のローンをさせる。もちろん裏で手を引いているのは入間ゆき。

金を借りてはパチンコにハマる本山。パチンコでストレス発散をしている本山は自宅でも機嫌が良い。しかし、突然、窓ガラスが割れて「金を返せ、パチンコ狂」と書かれた手紙が本山宅に投げ入れられる。同時にゆきがパチンコ店員と一緒に本山宅に訪れる。

実は本山の通っていたパチンコ店はゆきが開業した店だった。そしてキャッシングサービスを導入しており本山は借りていた。しかも利息は安くなく本山の貸付金は300万円まで膨らんでいた。

本山の旦那が本山を殴る。そしてゆきは本山の身辺調査も行っていた。見せられた映像には介護している母を暴行して本山の姿。ドン引く本山の家族達。本山は土下座してゆきに許しを乞う。許す気のないゆき。本山の介護していた母を呼び出す。介護されていた母は自分の陰毛をむしり本山に投げつける。

しかし、本山の旦那。娘が本山を守る。
ゆきは復讐が成功したのにやるせない気持ちになる。これにて本山への復讐は終わり。

ブスが7億円もらったら 第5話ネタバレ

金持ちおばぁさんに復讐の報告をしに来た入間ゆき。実の母親の思い出を語るとおばぁさんからゆきの母親を殺せと言われる。自分を虐待していた母親の幻影を消すには原因を経つしかないと説得する。そしてゆきは実母を殺すため指定された場所で待ち構える。母が現れたがよろけて倒れしまう。殺すはずだった母の前に来て心配をしてしまう。

実母は目の前にいる相手が自分の娘だとすぐに気づく。

そして、泣いて昔、ゆきにした行為を謝る。母の愛情を感じてしまったゆきは殺すことをやめ、自宅で一緒に住むようになる。実母から病気を患っていると聞かされたゆきは掛かり付けの病院に病状を聞くために足を運ぶ。そんな中、ゆきの自宅で掃除をしていた実母がアタッシュケースに大量の現金が入っていることを確認してしまう。

病院では実母の掛かり付け医師がゆきを食事に誘う。上手く言葉に乗せられてお酒を一杯飲むゆき。

目が覚めると拘束された状態になっていた。

ブスが7億円もらったら 第6話ネタバレ

実は医師とゆきの実母は恋人同士だった。二人は協力してゆきの莫大な金を奪い取るためにゆきを拘束したのだ。昔から何も変わっていなかった実母に恐怖を感じるゆき。

ゆきに全ての金の在り処を聞き出して殺そうとする実母。二人がいなくなったところに清掃員の格好をした謎の男性が現れてゆきを助ける。実はゆきを助けたのは金持ちおばぁさんだった。ゆきを尾行して秘書に助けさせたのだ。

そして金持ちおばぁさんから真相を聞かされる。
ゆきの実母は金持ちおばぁさんのひとり息子を殺した女。そして金持ちおばぁさんの息子はゆきの父親であると口にした。真相を知り、目の前にいるのが自分のお祖母ちゃんと知り驚愕するゆき。


1巻終盤ではまさかのカミングアウトなどがあり目が離せなくなります。何よりゆきの実母の糞っぷりが本当にヤバイ。役者を目指せば大成していたかもしれないのに…(笑)

あと復讐相手に最後、投げかけるゆきの言葉は重みがあり爽快感があります。

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