漫画「魃鬼」は下川咲先生の和製ホラー作品。
鬼釜村といった集落に戻ってきた主人公:修介であったが、村は魃鬼を信仰しており、村のルールを破れば魃鬼に始末される。また幼馴染でもあった千種が魃鬼の生贄となる儀式が執り行われる事が判明して修介は千種を守るために奮闘していきます。
禍々しい雰囲気を帯びた作品になっており、2巻で完結。
昭和63年が時代設定。因習絡みの村と反旗を翻す少年・少女達の儚い物語。村の因習から修介は幼馴染を救い出すことができるのか…!?
1巻の内容は以下で記事にしています。
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目次
漫画「魃鬼」2巻ネタバレ
村の総代と儀式については議論するも…
修介は千種を守るため、幼馴染で友人の春と対話を求める。ちなみに春は鬼釜村の総代。過去に村で起きた事件などが回想として流れ、修介は春の目を覚まそうと説得を試みる。
しかし、村の信仰に染まりきった春を改心させることはできず、逆に村の反逆者として見られることに。
妹も村の悪しき因習に染まっていく…!?
村の因習を外部に漏らしている人物を特定した集落の人間たち。集会所へ呼び出して罰を与えていく。この村がどれだけ『魃鬼』に侵されているのか、よくわかるシーンである。
そして、春の父親が修介の妹である日菜を集会所に連れてきて、村の仲間になることを勧める。
日菜は春にホの字であり、村の因習を受け入れて徐々に壊れていく。
儀式の前倒しで絶体絶命の危機が…!?
集会所では村田の爺さんが儀式の日取りを早めようと熱くなっていた。そして総代がOKサイン。ちなみに春が総代と言うのは修介についた嘘であったことが後々に判明してくる。
鬼釜村の総代…実は春の父親であった。春は修介に父親が亡くなって自分が総代を引き継いだと嘘をついていたのだ。
儀式のGOサインが出たため、村田の爺さんが儀式の花嫁である千種を招きにやってくる。千種の所には修介がおり、千種を連れていかせまいと奮闘するも村田の爺は銃持ち。
修介は余計ことを口走るので村田の爺の怒りを買い、修介めがけて銃が発砲されるも、突如、冬馬が修介の身代わりとなり肩を撃たれることに。
魃鬼に捧げる生贄の儀式は成功…!?
修介も村田の爺の持つ銃で殴られ意識を失う。気がつくと目の前にいた千種の姿は無くなっていた。冬馬も起き上がり、千種がいる場所まで案内してもらうが、道中で冬馬は出血多量なのか力尽きて死んでしまう。
修介は1人で儀式が行われる洞の奥まで辿り着く。
儀式を邪魔させまいと修介の前に春が立ち塞がる。春は無鉄砲な修介に呆れて儀式の祭壇までの道を通すことに。
しかし、到着した瞬間…春の父親によって千種の首が刎ねられる…。
千種の首は魃鬼への献上物として投げ捨てられることに…。そして儀式を邪魔しようとした修介にも罰が与えられる運命に…。
魃鬼の正体が判明…
儀式が完了して、修介に罰を与えようとし瞬間、洞窟内が地響きを起こす。
春は魃鬼の意思だと言い、父親が修介に罰を与えようとしている事を止めようとする。そして父親の口から魃鬼の正体が語られることに。
なんと言うか集落の人間は春も含めて全て春の父親の手のひらに踊らされていたのだ。是非、魃鬼の正体は漫画で確認をしてください!
【結末】生き残った二人…
音を立てて崩れて洞窟。いや村全体が土砂に飲み込まれようとしていた。何が何でも修介に罰を与えたい春の父親。それを阻止しようとする春。
場面は10年後へ。
鬼釜村の土砂崩れで生き残ったのは修介と妹の日菜だけであった。修介は警察官へ。日菜はショックで花菜が死ぬ直前の記憶で成長が止まってしまっていた。
そして村のその後が語られる。
鬼釜村は土砂に埋もれ、住民が居なくなったので予定通りにダムが建設。警察も村であった真相を突き止められるず、全ては水の底に沈んでしまいます。
そして、最後の描写では片腕のない男が修介に近づき、傘を渡そうとする。その姿に修介の顔は驚きを隠せない様子。
「やぁ」
これで魃鬼は完!
漫画「魃鬼」2巻の感想
魃鬼は余所者(修介)が入ってきて血塗られた因習が崩壊していく物語を描いた作品。
鬼釜村の人間は宗教に心から信仰するように魃鬼といった架空の鬼を崇めている。因習に狩られ、鬼を称える村人の姿はまさに狂気…。ジワジワと人間の信仰心の怖さなどが滲み出ている作品。
2巻は様々な伏線の回収があるなど伝えきれない程、思惑や出来事が描かれていきます。
純和風ホラーの内から来る恐怖を体験できる漫画かつ、濃厚なストーリーが魅力の作品。肝を冷やしたい人、ホラー漫画好きに是非、お勧めした作品です☆彡
以下で試し読みもできるので興味が出た方がどうぞ!
魃鬼
高校生の辻村修介は、母の郷里である四国山脈の麓に佇む村で双子の妹とともに高校最後の夏を過ごす羽目になる。その村では、若き総代の仕切りのもと古式ゆかしき「生け贄の儀」を執り行っていた。一人、また一人と縁者が葬られる血みどろの夏に、修介の戦いが幕を開けた──。
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