漫画「空挺ドラゴンズ」4巻あらすじ
3巻の終わりで「他の船と接触事故を起こしそうになった」という状況だったわけであるが、まずはその続きからである。
操舵の良さが幸いしてかろうじて衝突墜落という事態は避けられたが、結局接触はしてしまい、船体に大きな損傷を負ってしまう。なお、ぶつかった相手は詫びの一つもせずに去って行った。
損傷のほどはかなり大きく、修理代を考えるとクィン・ザザ号はこのままでは破産である。金を借りるようなあてもないので、最悪このまま廃船かもしれない。どうするどうなる。
漫画「空挺ドラゴンズ」4巻ネタバレ
とりあえず、航海に支障をきたす状況なので、救助を求めなければならない。ヴァナベルとジローが小型飛行機械(オートジャイロ)に乗って最寄りの街に向かおうとしたところ、事故の相手の船と遭遇した。ヴァナベルはその船に乗り込み、クィン・ザザ号の曳航(えいこう)を要求する。
相手の船の素性であるが、オボロカスカ号と言って、船長はブルノ・マッシンガ。捕龍船ではない。マッシンガ家というのは貿易会社をやっている豪商で、ブルノは周囲の認識では「道楽息子」。オボロカスカ号は、主に龍の生態の研究などを行うための私設の飛行探査船である。ちなみに、捕龍船ではない都合スペースには余裕があり、風呂もある。
ブルノは傲慢で短気な性格であるが、龍への関心だけは人一倍だ。この世界の人々は変人としてしか彼を理解していないようだが、もしかしたら龍の生態研究のこの世界における第一人者なのかもしれない。そんな感じである。ちなみに人呼んで“龍狂い”だそうだ。
ヴァナベルは、(第3巻に出てくる)龍の回廊をこの目で見た、という話をする。ブルノは興味を示す。で、情報と引き換えにオボロカスカ号でクィン・ザザ号を曳航することになる。
それでも衝突事故については詫び一つ言わないブルノであるが、クィン・ザザ号の乗務員のひとり、ガガという絵のうまい男が描き溜めていた龍の絵に俄然関心を示し、これと引き換えに修理代をそっくり負担する、そしてガガにはオボロカスカ号に来てほしい、という話になる。ガガは返答を迷っている。
さて、クィン・ザザ号は街につき、ドック入りして修理である。金策はできたが、だからってすぐに船が直るわけではない。しばらく港暮らしだ。
ところで、この世界の龍捕りの収入源として、「賞金」というものがある。龍には賞金をかけられたものがいるのである。その大半は単に航海の邪魔になる場所を飛んでいるからというだけのものであるのだが、ごく稀に例外がいる。船を襲う龍、「船喰い」だ。
近くに船喰いが出て問題になっている、というので、タキタとヴァナベルとジローがオボロカスカ号の乗員に一時加わって、船喰いの退治に向かうことになる。なお、ブルノもついてくるが、彼個人の目的は船喰いの姿を写真に収めることである。
実際に遭遇して判明したことには、その船喰いの個体は繁殖期にあるようであった。龍の持つ匂い物質をあぶって嗅がせたところ、船喰いはおそらく繁殖行動なのだろうが、七色の輝きを見せ、ブルノに涙を流すほどの感動を覚えさせる。
ところで狩りの途中、ヴァナベルが龍に喰われた。かろうじて脱出はさせたが、無傷で無事であるわけはない。ヴァナベルは大丈夫なのか、というところで次巻に続く。
漫画「空挺ドラゴンズ」4巻の感想
びっくりするほど面白くなってきたのでびっくりした。
1巻のレビューをご覧になった方はご存知だろうと思うが、1巻で見切ってしまった読者が少なくなかろうと思われる作品なのである。右肩上がりと言ってもいいくらいに面白さを増していく。
特に、「賞金首」の龍について、伏線(だったのだ、今にして思えば)が回収されたのが良かった。次巻にも期待したい。
空挺ドラゴンズ
龍を追って、世界の空を往く捕龍船『クィン・ザザ号』。大物を捕まえれば一獲千金、獲りたての肉も食べ放題。でも、失敗したらもちろんお陀仏。空と龍に魅せられた乗組員たちの大冒険の旅&世界グルメ紀行!
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